ついに金本監督断…ロサリオ初の4番外しも 阪神今季ワースト4連敗

2018年05月13日 05:30

野球

ついに金本監督断…ロサリオ初の4番外しも 阪神今季ワースト4連敗
<広・神>9回2死、ロサリオは遊ゴロに倒れ最後の打者に Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1―6広島 ( 2018年5月12日    マツダ )】 阪神は12日、広島戦(マツダ)に敗れ今季ワーストとなる4連敗を喫し、4月30日以来の借金1を背負った。金本知憲監督(50)が開幕から33試合目で初めてウィリン・ロサリオ内野手(29)を4番から外して5番に下げ、福留孝介外野手(41)を4番に据える新オーダーを組んだが、5安打1得点と不発に終わった。
 発表されたオーダー表の4番の欄に、ロサリオの名はなかった。11日まで全32試合で4番を務め18年版オーダーの象徴とも言える存在だったが、9日の巨人戦以降は深刻な不振で15打席連続ノーヒット。ついに、金本監督は断を下した。

 「打線の流れとして彼で切れるわけですから。その前で点を取ろう、という策ですね」

 流れを重視し、糸井の後ろには昨年10月10日以来の4番となる福留を起用。1、2番で好機をつくり3、4番で還す態勢を整えたはずだった。だが、初回1死一塁で糸井、福留はともに空振り三振。1点を追う6回1死二塁でも糸井は左飛、福留は空振り三振で好機を逸した。期待の3、4番はともに4打数無安打で相変わらず活気のない打線は5安打1得点。大瀬良には昨季から5連敗となった。

 最近4試合はすべて2得点以下の計5得点で1試合平均1・25。10日巨人戦の7回から21イニング連続適時打なしと打開策が見えない。指揮官も「うちは(打率)1割台(の選手)が多いから」と自虐的に低調ぶりを嘆いた。

 5番降格したロサリオにも上がり目が見えない。7回無死からの第3打席で18打席ぶり安打となる右前打を放ったが、打ったのは失投といえる外角直球。1、2打席は外角の、見逃せばボールであろう変化球に手を出して空振り三振と、悪癖は修正できていない。金本監督も「(状態は)どうかな。変化球には、まったく付いていっていない。(整理できていない部分も)あるんじゃないの」と首をかしげ「(次戦以降の打順は)分からん。また明日、考えます」と話すにとどめた。

 ロサリオ自身は「自分の打撃について言えるような状態じゃないけど、チームのために貢献できるよう練習に取り組んでいくしかない」と、けなげに前を向いたが…。負の連鎖を断ち切れるのは、やはり、主砲のバットしかない。(惟任 貴信)

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