ハム痛快!0―6から大逆転返し 4月に8―0から逆転負けの屈辱

2018年05月28日 05:30

野球

ハム痛快!0―6から大逆転返し 4月に8―0から逆転負けの屈辱
<西・日>大逆転勝利を喜ぶレアード(右端)ら日本ハムナイン (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム10―8西武 ( 2018年5月27日    メットライフD )】 日本ハムは27日の西武との首位攻防戦で6点差をはね返す大逆転勝利を飾った。8―8で迎えた延長10回、近藤健介捕手(24)が決勝の中越え2点二塁打を放った。4月18日の同戦では8点差を逆転されてサヨナラ負けした借りを返し、1ゲーム差に肉薄。29日から始まる交流戦へ弾みをつけた。ドラフト1位の清宮幸太郎内野手(19)は試合後に2軍降格が決まった。
 屈辱は忘れるはずもない。4月18日の対戦で8点差をひっくり返された西武、そしてメットライフドームで、日本ハムナインが0―6からの大逆転で勝利をもぎ取った。

 決めたのはリーグ3位の打率・352を誇る近藤だ。8―8の延長10回1死一、二塁。1ボールから直球をすくい上げる中越え2点適時打。二塁塁上で右手でガッツポーズを繰り出した。「チームでつないでいった結果。僕だけじゃなく、みんなでつかんだ勝利」と普段は冷静な男の声のトーンが、自然と上がっていた。

 前打者の大田は1死一塁から、三塁へのゴロ。三塁手からの送球を受けた二塁手・浅村が触塁していないとのリクエストが成功し、2死一塁のはずが、1死一、二塁で近藤に回った。「俺が行こうとしたら、選手が(先に)ガーッと言っていた。気持ちが一つになって勝ちにつながった」と栗山監督。ベンチの誰もが集中力を切らさず劇打へつなげた。

 反撃の口火を切ったのはこの日、25歳の誕生日を迎えた横尾の覚悟だった。6点を追う2回1死満塁で中犠飛。3点を追う7回には3号ソロを放った。ここまで打率は・154で、4月27日には2軍降格も経験。6戦ぶりの先発出場に「今日が駄目だったら…という気持ちはあった」と言った。

 4月の大逆転負け後に、指揮官は「西武が優勝すればターニングポイントになるかもしれないが、うちもあの試合を生かさないと」と話した。中田が右太腿裏の違和感を訴えて今季初めて先発から外れた試合。先発全員15安打で今季2度目の2桁得点を挙げた。野球は最後まで何が起こるか分からない。身をもって味わった屈辱があったから、全員が最後まで勝利を信じた。

 近藤は「いい勢いで交流戦に入れる。交流戦で勝つのが優勝の一番近道」と言った。5月の西武戦は5連勝でゲーム差は1に肉薄。2年ぶりのリーグ優勝へ、交流戦前に大きな1勝を手にした。 (東尾 洋樹)

 《球団9年ぶり》日本ハムが0―6から逆転勝ち。6点差以上の逆転勝利は09年7月30日ロッテ戦(0―6→○7―6)以来チーム9年ぶりだ。これで首位の西武とは1ゲーム差に迫り、貯金は今季最多の7に増えた。日本ハムが交流戦直前で貯金7以上を積み上げたのは09年9、11年7、15年8に次いで4度目。過去、3度の交流戦成績は09年12勝11敗1分け(6位)、11年16勝8敗(3位)、15年11勝6敗1分け(2位)と全て勝ち越し。交流戦でも勢いを持続しているが今季はどうか。

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