阪神 藤浪 苦しみながら打線に「感謝」の2勝目「本当にラッキーでした」

2018年06月28日 05:30

野球

阪神 藤浪 苦しみながら打線に「感謝」の2勝目「本当にラッキーでした」
阪神先発の藤浪(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神16―6DeNA ( 2018年6月27日    横浜 )】 阪神・藤浪が5回8安打5失点と苦しみながら、打線に「感謝」の2勝目を手にした。
 「チームに勝ちをつけてもらって、本当にラッキーでした。ゲームをつくれなかったですが、打線に助けてもらいました」

 2回までは最速156キロを計測した直球主体に1安打無失点。課題の制球難も影を潜め、ストライク先行の投球を展開した。ただ状態がよかったからこそ、直球に頼りすぎてしまったのか。2周り目に入った3回に墓穴を掘った。

 「前の楽天戦より状態はよかった。何が悪かったというわけではない。淡泊になりすぎたというか、単調になりすぎた。あの1イニングだけ。もったいない。もう少し、何かできなかったかなと思います」

 1死無走者から4連続長短打を浴びて2失点。打たれた球はすべて150キロ超の直球だった。なおも1死二、三塁から宮崎には外角高めのカットボールを右翼席に運ばれた。一挙5点を失い、試合をひっくり返された。ただ、そのまま崩れないのが今の藤浪だ。4回を3者凡退で立ち直り、5回は無死満塁を無失点で切り抜けた。

 座右の銘とする「感謝」の思いを見失ったことはない。今年の父の日も日頃の感謝の思いを込め、父・晋さんに焼酎を贈った。そして、この日は自らの失点を取り返してくれた打線に対し、心の底からこうべを垂れた。その謙虚な姿勢こそ、藤浪の「原点」だ。

 金本監督も「投げるたびによくなっていると思う。コントロールに苦しむというのはないから、そこは大きな安心材料ですね」と認めた。今後は登録を外れず、中6日で7月4日の中日戦へ向かう見込み。復活の階段を着実に上がった。(惟任 貴信)

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