青木独占手記 7年ぶり球宴は今でも特別 5歳の息子も投票してくれた

2018年07月14日 10:00

野球

青木独占手記 7年ぶり球宴は今でも特別 5歳の息子も投票してくれた
<全パ・全セ>初回1死、青木は菊池の前に二ゴロに倒れる(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【マイナビオールスターゲーム2018第1戦   全セ6―7全パ ( 2018年7月13日    京セラD )】 【夢舞台 帰ってきた男たち(2)】今年のオールスターゲームの「顔」である元メジャーリーガー3人衆にスポットを当てた球宴企画第2弾は、ヤクルト・青木宣親外野手(36)の独占手記。「2番・中堅」で先発した7年ぶりの夢舞台について語った。14日の第2戦は、巨人・上原浩治投手(43)の独占手記を掲載します。
 久しぶりのオールスターでしたが、独特の空気感は7年前と変わらないですね。昨年のWBCで一緒に戦ったメンバーもいます。シーズンが始まれば、他チームの選手とゆっくり話す機会はないので、オールスターの雰囲気を感じながら会話できるのは、昔も今も自分にとっては特別な時間だと思います。ラミちゃんとも久々に話して、ゲッツもしました。

 これまでMVPを2度頂いていますが、1回目(06年第1戦)は神宮球場でした。まだ3年目で、あの頃はベンチのどこに座ればいいのか、緊張していた記憶があります。自分のホームランもよく覚えていますが、その試合は藤川さん(阪神)が、カブレラ(西武)に全球直球勝負を挑んだり、新庄さん(日本ハム)が光る特製ベルトで登場したり、森本さん(同)はピッコロ大魔王で現れたり。その年その年で話題や特徴があるのが、オールスターなんですよね。

 試合前には糸原選手が「(打撃を)教えてください!」と来てくれましたが、いろいろなことを吸収できるのもオールスターの良さ。自分も、マートン(阪神)が当時のプロ野球新記録となる214安打をマークした10年の時、「どうやって打っているの?」と、マートン流の打撃理論を聞いたことを思い出しました。

 前半戦を振り返ると、開幕当初は苦労しましたが、5月終わりぐらいから、バッティングの感覚はよくなっていて、内容もよかった。そのうち結果もついてきて、6月は月間MVPを頂いた。自分の「形」さえ見つかれば、絶対にやれるという自信はあります。ヤクルトからは今回、6人が選ばれましたが、個人的にはグチ(坂口)が「最後の一人」を決めるプラスワン投票で入ったのが、本当にうれしい。成績も残していましたし、それ以上にいつもやる気に満ちあふれていて、勝負している姿勢が凄く見えていましたので。自分も、チームも後半戦が勝負。まだ十分、上位を狙える位置にいると思います。

 オールスターのファン投票には、5歳の息子も投票してくれたそうです。最近は自分が野球をやっているのも分かってきていますし、成長を感じます。そういう意味でも、まだまだ頑張らないといけないなと思います。(東京ヤクルトスワローズ外野手)

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