阪神・矢野監督、大山は今後も4番「生え抜きを育てるというのも大きなテーマ」

2019年03月05日 05:30

野球

阪神・矢野監督、大山は今後も4番「生え抜きを育てるというのも大きなテーマ」
阪神・大山(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 阪神の矢野燿大監督(50)が4日、大山悠輔内野手(24)を今後も4番として起用する方針であることを明かした。「(今後も4番で起用?)そうやね。現状は」。理想に掲げる生え抜きの主軸育成へ、打線の中心を託す考えだ。
 「生え抜きを育てるというのも俺らの大きなテーマの部分でずっとある。そういうところでは悠輔を、現状は置きながらね。今はこっちが与えている感じはあるけど、そうなっていってくれたらなというのがあるのでね」

 ブレることはない。積極起用こそ、大山に対する無言の熱いメッセージだ。今春の実戦では全10試合で「4番・三塁」として先発起用してきた。32打数7安打6打点1本塁打の打率・219。周囲が納得する数字でないことは明確だが、ようやく上昇の兆しを見せ始めた。

 前日3日のソフトバンク戦では指揮官も待ち望んでいた一発が飛び出した。初対戦となる左腕のミランダが投じた真ん中低め145キロを逃さず痛打。滞空時間の長い一打は左中間にあるホームランテラスへと飛び込んだ。大山が自らの手で、のしかかる重圧をはねのけたことに価値を見いだす。

 「本人もプレッシャーを感じていたと思う。オープン戦とはいえ4番で、あまりいい結果を出せていないのは。そういうプレッシャーもいい意味で、かかりながら立っていくのは意味があると思う」

 苦しみを糧に成長してくれることを、切に願った。現時点でも三塁のポジションは白紙だが、当面は「4番・三塁」として育成する方針を固めた。「当分というか、昨日のアレ(打撃)であれば、次もそれ(4番)で行こうかなと」。最後はその座をつかみ取ってもらうしかない。開幕へ向けて調整速度の加速を求めていく。(山本 浩之)

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