阪神・近本 12戦連続安打!赤星に並ぶ球団新記録「憧れの先輩に並ぶことができてよかった」

2019年05月02日 05:30

野球

阪神・近本 12戦連続安打!赤星に並ぶ球団新記録「憧れの先輩に並ぶことができてよかった」
初の甲子園のお立ち台に向かう近本(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神6-2広島 ( 2019年5月1日    甲子園 )】 令和は、この男の時代だ。阪神の近本光司外野手(24)が1日の広島戦(甲子園)で5回に令和のチーム初安打となる逆転の2点中前打。3盗塁も記録し、守備でも好守を見せた。チームを今季初の4連勝に導き、3位に押し上げた。連続試合安打は「12」まで伸ばし、01年赤星憲広氏(本紙評論家)の球団新人記録に並んだ。
 新時代が近本を求めているのだろう。1―2の5回1死二、三塁、野村の外角スライダーを中前にライナーではじき返して逆転。四球と失策、そして犠打で、まるで、お前がヒーローになるんだよと言わんばかりのお膳立てだ。そして、この1本が令和のチーム初安打でもあった。

 「1、2打席目は内角でやられていて、5回は得点圏だったので、外を少し広めに意識して踏み込めて打てたのでよかったです」

 4月18日のヤクルト戦から続く連続試合安打を「12」に伸ばし、01年の赤星憲広氏の球団新人記録に並んだ。「記録とかは気にしてないですけど…。でも憧れの先輩に並ぶことができてよかったです」。プロ入り前から何度も「赤星さんのように」という言葉を発してきただけあって、うれしくないはずがなかった。

 近本デーの始まりだった。その5回は次打者・糸原の2球目に二盗に成功。二塁ベース上でポジショニングを確認すると続く3球目には三盗を決めてみせた。7回にも四球で出塁すると、自身初の1試合3盗塁をマーク。通算8個目はヤクルト・山田哲に次ぐリーグ2位に浮上し、「やっと自分の武器がアピールできたと思う」と一番うれしそうだった。

 まだ終わらない。守備でも魅せた。7回1死、バティスタの中堅フェンス直撃の当たりを素早く処理して二塁への好送球でタッチアウト。打って、走って、守って…。平成最後のドラフト1位は時代をまたいで躍動している。

 前夜は試合後に、4月28日に死去した大阪ガスの竹村誠前監督の通夜に参列。「僕ができることは活躍することだと思うので、見ていてください」と言葉を掛けた。帰宅後まもなく令和になる瞬間を迎えていた。天国から見守ってくれる恩師の想像を超えるパフォーマンスだったに違いない。

 甲子園で初めてのお立ち台にも立った。「令和でもチーム、ファン全体で戦っていくので応援よろしくお願いします」。今季最多4万6563人のファンは、新時代の主役となる男を確信した。 (長谷川 凡記)

▼赤星憲広氏 あっさりと抜いてほしいというか12試合どころか、20でも30までもいってほしい。ゴールデンウイークで疲れが出てくるころですが、社会人野球でいろいろな経験もしているので乗り越えてくれるはず。

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