雄星が花巻東に残したもの…大谷の今があるのは“遺産”のおかげ

2019年06月10日 08:06

野球

雄星が花巻東に残したもの…大谷の今があるのは“遺産”のおかげ
2回1死一、二塁、大谷を一ゴロに仕留める菊池(右)(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス12―3マリナーズ ( 2019年6月8日    アナハイム )】 【Hero's File】大谷が花巻東時代からプロ入り後も順調に成長できたのは、菊池が残した「遺産」のおかげでもある。菊池は09年、3年夏の甲子園期間中に背筋痛を悪化させ(後に肋骨骨折が判明)、準決勝・中京大中京戦は先発を回避。救援登板も、わずか11球でマウンドを降り、チームも大敗した。
 この一件が同校が故障予防に本格的に取り組むきっかけとなり、大谷が入学した10年春からスタートしたのが専門家による「フィジカルチェック(身体検査)」。入部者全員の肩、肘、骨格まで検査し、故障を未然に防いだ。柔軟性も重視し、肩甲骨のストレッチだけでも5種類以上のメニューが組まれ、水泳トレーニングも導入。しなやかな体の使い方にさらに磨きがかかったのがこの時だった。

 打者出場を続けながら20年の投手復帰のリハビリも並行して進める前例なきシーズン。大谷の経験もまた、二刀流の後輩たちに受け継がれていく。(大リーグ担当・柳原 直之)

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