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駒大OB甲子園V監督3人がトークショー 香田氏、駒大苫小牧行きの秘話&マー君指導語る

2019年11月29日 09:10

野球

駒大OB甲子園V監督3人がトークショー 香田氏、駒大苫小牧行きの秘話&マー君指導語る
駒大硬式野球部後援会総会後、トークショーを行った(左から)香田氏、森田氏、沢田氏、太田元監督、中畑野球部OB会長 Photo By スポニチ
 【駒大野球部後援会 総会&懇親会 ( 2019年11月28日 )】 駒大野球部後援会の総会&懇親会が28日夜、都内のホテルで開催された。物心両面で野球部をサポートする後援会の総会だけに、太田誠元監督、野球部OB会の中畑清会長(スポニチ本紙評論家)、森繁和氏(元中日監督)石毛宏典氏(元オリックス監督)に広島で活躍した新井貴浩氏(本紙評論家)らも駆けつけ感謝の思いを伝えた。
 総会が終わると「野球部OBには甲子園で優勝した監督が3人もいるから話してもらおう」と中畑会長の発案でOB3人がステージに上がった。

 96年夏の甲子園、熊本工を延長戦の末下した松山商の沢田勝彦監督(62=現北条監督)、今年の選抜大会で平成最後の大会を締めくくった東邦・森田泰弘監督(60)、04、05年の夏の甲子園を制し田中将大(ヤンキース)を育てた駒大苫小牧の香田誉士史(よしふみ)監督(48=現西部ガス監督)の名将たち。

 「俺とか森、石毛と(プロの)監督をやったが勝てない監督ばっか。なぜ勝てたのかそのへんを聞きたい」司会役を務めた中畑会長がいきなり“キヨシ節”で会場を盛り上げる。「香田はどうして北海道なの?」といきなりの質問を飛ばした。

 マイクを握った香田氏の返答にまた爆笑を誘う。「実は母校(佐賀商)に戻って将来は監督をやりたいと思って教職も取ったんです。母にも卒業したら佐賀に帰るからと。そうしたら太田監督に呼ばれて、お前は長男か?次男か?と聞かれたんです。一瞬何だろうと。次男ですと言うと、監督が“それならどこに行ってもいいな、北海道に行け”って。えっ?と思ったけど監督の声は絶対なので北海道(苫小牧)に行くことになりました」と話すと、中畑会長が間髪入れず「よかったねえ香田」とやってまた爆笑。3監督の横でドンと構える太田元監督が「実はな、苫小牧の校長が誰か(監督に)いませんかと俺のところに来たんだ。だから推薦したわけさ」といきさつを説明して後援会の人たちも納得した。

 てっきりコーチで行くと思っていたら監督だったという香田氏。「行ってみたら部員の髪は長い、ピアスの跡もある。中学を訪ねて勧誘しても誰も相手にしてくれなかった。“ヒグマ打線の”と言われ、それは(同じ駒大の)岩見沢です!の繰り返しだった。だから、いつか苫小牧で野球がしたいと言わせてみせると思って取り組みました」と苦労話を披露。

 当時、大昭和北海道にいた我喜屋優氏(現興南監督)にも世話になった。「雪があったらどけてやればいい」と厳しく言われたという。「北海道にハンデはないんだ」とも。だからマー君に対しても「2月の厳寒期にマウンドにじゅうたんを敷きスパイクで投げさせました。変化球も投げろと。もし寒いそぶりでもしたらただじゃおかないぞと厳しく指導しました」と我喜屋氏直伝の指導法で雪国のハンデを吹き飛ばす連覇につなげた。

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