阪神 エドワーズ獲得!球児につなぐ“Jの名前”受け継ぐ8回の男に名乗り

2019年12月22日 05:30

野球

阪神 エドワーズ獲得!球児につなぐ“Jの名前”受け継ぐ8回の男に名乗り
阪神と選手契約を締結し、笑顔をみせるジョン・エドワーズ(球団提供) Photo By 提供写真
 阪神は21日、来季の新外国人としてジョン・エドワーズ投手(31=インディアンス傘下3A)の獲得を発表した。1年契約で推定年俸は80万ドル(約8700万円)。早くも“8回の男”襲名に名乗りを上げ、「藤川投手につなぐ」と意気込んだ。獲得を発表済みのボーア、スアレス、サンズらを合わせ、球団史上最多の助っ人8人態勢が整った。
 19日から3日連続の新助っ人獲得発表で、最後の1ピースが埋まった。守護神の藤川へつなぐ『8回の男』を託すのは、1メートル96の長身右腕。エドワーズは球団を通じて力強い誓いの言葉を寄せた。

 「これまでのプロ野球の世界で良かったこと、うまくいかなかったことの両面がありましたが、また日本で新たな人生の1ページが始まると思うと、非常にワクワクしています。藤川投手につなぐ役割を全うして阪神タイガースの優勝に貢献します」

 今季はメジャー9試合で2勝0敗、防御率2・25の成績を残した。マイナーでは41試合に登板し、6勝1敗、防御率4・22。計49回を投げ、62三振で奪三振率11・4を誇る。常時150キロを超える直球と切れ味鋭いスライダーが武器で三振を量産できるタイプだ。矢野監督は構想の一端を明かした。

 「中継ぎでね、短いイニングをしっかり抑えてもらうようなピッチャーになると思う。スライダーも縦に曲げられるというか、スライダーで空振りも取れるし、真っすぐも両サイドにしっかり投げきれるようなピッチャーだと思う。球の質もタイプ的には本当にジョンソンに似ている」

 セットアッパーとして今季58試合で防御率1・38と出色の活躍だったジョンソンにイメージを重ね合わせた。退団するジョンソンの代役としてまさにうってつけの存在と言え、「外国人がそこに入るのか、他の投手がそこに入るのかは打者と同じで競争になる。心配は何もしていないです」とうなずいた。

 マルテ、ガルシア、呂彦青ルイェンチンが残留し、ボーア、ガンケル、スアレス、サンズを立て続けに獲得。球団史上最多となる外国人8人態勢が完成し、球団創設85周年を迎える節目の2020年へ期待は膨らむ。(吉仲 博幸)

 ◆ジョン・エドワーズ 1988年1月8日生まれ。米イリノイ州出身の31歳。06年のドラフト14巡目(全体436位)で外野手でカージナルス入り、マイナー通算37本塁打をマーク。10年の自由契約を経て、11年独立リーグ時代に投手に転向。同年12月にレンジャーズとマイナー契約し、14年8月にメジャーデビュー。パドレスを経て18年からインディアンスでプレー。今季は9試合に救援で2勝0敗0セーブ、防御率2・25。1メートル96、108キロ。右投げ右打ち。

 <球団史上最多助っ人8人>阪神の外国人選手(育成契約を除く)が開幕時点で8人は、98年7人(=郭李建夫、クリーク、リベラ、メイ、ハンセン、ウィルソン、パウエル)と02年7人(=ハンセル、カーライル、バルデス、ムーア、エバンス、ホワイト、アリアス)を上回る球団史上最多。新入団5人は、6年目の郭李建夫以外の6人が新入団だった98年以来になる。ちなみに、セ・リーグ順位は98年6位、02年4位だった。

おすすめテーマ

2019年12月22日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム