落合氏が「背番1」託した中日・友永 わずか5年で戦力外…女手一つで育ててくれた母への思い
2019年12月29日 10:00
野球
友永は14年、日本通運で結果を残しドラフト3位で入団。落合博満氏がその才能に惚れ込み背番号「1」を与え、将来中日を背負って立つ外野手として期待されていた。
1年目から1軍でプレーし、7月には巨人のエース菅野からプロ初ヒットをマーク。さらに盗塁も決めてみせた。だが以降、思うような結果を残すことができなかった。「打席に立つたびに、背番号変えろとか、背番号が泣いてるぞとか。胸が痛かったですけど、でも僕のせいだし…打ちながら泣いて打ったりとか」と辛い日々を送った。即戦力としての期待に応えられなかった友永は、昨年オフに背番号62に変更。今年を崖っ縁の1年ととらえ、不退転の決意で臨んでいた。
だが、わずか5年でプロの世界からはじき出された。戦力外通告を受けたことを真っ先に報告したのは母・美樹さん。離婚後、女手一つで自分をプロ野球選手にまで育ててくれた。
友永は野球の名門・東海大相模でプレー。プロを夢見て大学に進学するなど金銭面の負担が大きい中、美樹さんは息子に野球を続けさせるために大分に住む自分の父親に頭を下げた。美樹さんの父・豊次さんは“孫の学費を援助する”と快諾。これまで支えてくれた家族の為にも、野球を諦めるわけにはいかなかった。
心配をかけ続けた母を喜ばせたい、そして、体調を崩している祖父に元気になってもらいたい…。そんな気持ちを持ちながら、トライアウトに向け練習を続けていた。だが、トライアウトを6日後に控え、思いもよらない事態が起こった。
運命の日を前に、友永が直面した出来事とは。番組では友永のほかに、元巨人の森福允彦投手(33)、元中日で今季BC栃木でプレーした若松駿太投手(24)の挑戦にも密着する。果たして、トライアウトの結果は。3人のもとに吉報をもたらすオファーの電話は届くのか―。
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