楽天・銀次 東日本大震災の年開幕の4.12にメッセージ 未曽有の事態で「耐える力」培った

2020年04月13日 05:30

野球

楽天・銀次 東日本大震災の年開幕の4.12にメッセージ 未曽有の事態で「耐える力」培った
満開の桜の近くで体を動かす楽天・銀次 Photo By 提供写真
 活動休止中の楽天・銀次が、後輩たちにメッセージを送った。4月12日は11年の東日本大震災で18日遅れで開幕した日。現在、震災当時を知る選手はチームにほとんどいない。だからこそ、若手に伝えたいことがある。
 「自分自身が何をするのか。何をしたら強くなれるのかを考えることが重要だと思う。後輩たちには思いやりのある大人になってほしい。ともに乗り越えていくため、ほんの小さなことをやっていこう」。今は直接顔を合わせて語りかけることはできない分、球団を通じて、力強いメッセージを発信した。

 3月11日に起きた東日本大震災。仙台に本拠地を置く球団として未曽有の事態に向き合うことで「耐える力」が養われた。岩手県出身。地元で多くの人が苦しむ惨状を目の当たりにし、野球のことを考える余裕などなかった。それでも、被災者たちの前向きな姿や声に触れることで「自分の周りの方々や、被災された全ての皆さんの行動が自分を強くしてくれた」と振り返る。

 活動休止からちょうど2週間。打撃の職人は「野球は感覚のスポーツなので試合以外で試合感覚を維持するのは不可能」とした上で自宅近くの公園で1日2時間、ランニングなどで汗を流している。

 「今は我慢の時期だと思う。しっかり落ち着いて、考えて、大切な人を守ること。そこからまた皆さんの前で、素晴らしいスタジアム(楽天生命パーク)で、爽やかな顔で野球をやりたい」。長いトンネルを抜けた先には、ユニホーム姿でファンと再会できる日が待っていると信じている。 (重光 晋太郎)

 ▽11年開幕戦VTR 1―1で迎えた7回に2死一、三塁から嶋(現ヤクルト)が左越えに勝ち越し3ランを放ち、逃げ切った。「東北の皆さんと一緒に戦っている気持ちが打球に乗ったんだと思う」と振り返り、投げてはエースの岩隈(現巨人)が8回まで1失点の好投。9回に福浦に3ランを浴びて降板したが、初勝利を挙げた。8年ぶりに現場復帰した星野仙一監督は、阪神監督時代の03年10月10日広島戦以来、2741日ぶりとなる白星を飾った。

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