元常総学院監督・木内幸男氏 甲子園中止も理解「子供たちを危険にさらすわけにはいかない」

2020年05月16日 05:30

野球

元常総学院監督・木内幸男氏 甲子園中止も理解「子供たちを危険にさらすわけにはいかない」
取手二と常総学院で監督を務めた木内幸男氏
 夏の甲子園開催が中止の見通しとなったことを受け、取手二と常総学院で監督を務めた木内幸男氏(88)に聞いた。
 「中止か、やらせるべきか。私自身、どちらがいいのかは分かりません。現役の監督だったらやらせたいと思うでしょう。でも、元監督という今の立場では違う。もし子供たちに何かあったら――そういう考えが先に立つのが本音です。

 甲子園は全国から49校のチームが集まります。メンバー以外は3年生だけにしても1チーム30人以上にはなるでしょう。同じ宿に泊まり、一緒に練習。どうしても「密」をつくってしまう。一人でも発症すれば感染が拡大する。子供たちをそうした危険にさらすわけにはいかない。

 常総学院も練習休止。地方の選手は帰省させていました。一人での練習は限界があるし、練習を休めば限りなくゼロになる。その状態から地方大会へ備えるのは難しい。まして甲子園を狙うチームは10段階で8まで状態を上げないといけませんが、1カ月では時間が足りません。

 いま野球ができなくても、命があればこの先また野球ができる機会はあります。高体連の大会も中止になっており、判断は難しいでしょう。それでも地方大会は開催するところは多いと思います。3年生にとっては最後の夏。自分の将来につながる道は、甲子園への道でなくてもいい。今はそう思います」

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