神村学園の桑原 ランニング満弾などで22安打25点打線けん引

2020年07月14日 05:30

野球

神村学園の桑原 ランニング満弾などで22安打25点打線けん引
中軸でエース番号を背負う神村学園の桑原 Photo By スポニチ
 【鹿児島大会・南薩地区予選2回戦   神村学園25―0川辺 ( 2020年7月13日    伊集院 )】 昨夏の鹿児島県代表、神村学園が22安打25得点の猛攻で大勝発進した。今年のチームで背番号「1」を背負うプロ注目の桑原秀侍投手(3年)が、この日は「3番・遊撃」で出場し、初回に珍しいランニング満塁本塁打を記録するなど4打数2安打5打点と、バットで大暴れした。
 昨夏も甲子園の土を踏み中軸として活躍した。連続出場がなくなり、しばらく立ち直れなかった。「この夏のためにずっとやってきたのにショックだった。やる気をなくした」。家族からの「最後まで一生懸命プレーする姿を応援している」という言葉、そして代替独自大会開催がモチベーションになり、気持ちを切り替えた。投手としても成長。3月には部内戦ながら自己最速147キロをマーク。「甲子園で投げたかった」と無念さはあるが「鹿児島1位を獲れるよう頑張りたい」と意気込む。

 3年生全員で挑む大会だ。独自大会開催が決まると3年生の方から小田大介監督に「最後は3年生だけで」と直訴。指揮官にとっても昨夏甲子園経験メンバーが残り「本気で日本一を目標にやってきた」と思い入れの強い学年だけに「手を抜かず一生懸命やることを約束するなら」と、提案を了承した。

 この日はベンチ入りした3年生20人全員が出場し初回から打者17人で12点を奪った。守っても無失策。投手も4人で無安打無失点の完璧なリレーを披露した。点差が開いても指揮官との約束を守り、全力プレーを続けた。

 3年生は21人いる。1人だけベンチ外になる。そのため試合ごとにメンバーを入れ替え、3年生全員が出場する予定だ。「勝ち上がって1試合でも多く試合ができれば、みんな出る試合も増える。だから優勝まで6試合しないと」。指揮官も思いは同じだ。

 甲子園連続出場の夢は消えても、共に汗を流したナインと一緒に、3年間の努力を鹿児島1位で証明してみせる。

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