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マエケン アストロズ相手に厳重警戒で雪辱5回零封も…逆転負けでツインズPS17連敗

2020年10月01日 02:30

野球

マエケン アストロズ相手に厳重警戒で雪辱5回零封も…逆転負けでツインズPS17連敗
アストロズ戦に先発したツインズの前田(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ ワイルドカードシリーズ   ツインズ1―4アストロズ ( 2020年9月29日    ミネアポリス )】 大リーグは29日(日本時間30日)、ア・リーグのワイルドカードシリーズ(WCS=3回戦制)でポストシーズン(PS)が開幕した。ツインズの前田健太投手(32)はアストロズ戦で4年ぶりにPSで先発し、5回を2安打無失点と好投。勝利投手の権利を得て降板したが、チームは逆転負けを喫し、北米の4大スポーツでは最多となるPS17連敗を喫した。
 前田は何度もグラブを叩き、雄叫びを上げた。1―0の4回2死満塁。レディックを宝刀のスライダーで空振り三振に仕留め、ピンチを脱した。

 「あの場面は三振を取るつもりだったから、気持ちが表れたのかもしれない」。百戦錬磨の右腕らしく慎重に歩を進めた。この回、1死一、二塁から不振のグリエルに鋭い中飛を浴びると、捕手ジェファーズをマウンドに呼んだ。互いにメモを取り出し、周囲から隠すように話し合った。

 「投げるボールの確認があった。サインの確認とか」。昨オフにサイン盗み問題で揺れたアストロズは、前田にとってドジャース時代の17年ワールドシリーズで敗れた因縁の相手。最大限に警戒を強めた。元阪神で中継解説者のエドワード・ペレス氏も「前田はさすが。二塁走者のブレグマンを気にしている。(今季メジャーデビューの)若いジェファーズにどれだけサインを複雑化できるか確認した」と解説した。

 グリエルの直後のコレアは四球で歩かせ、続くレディックでの勝負は計算通り。91球を投げ、5回2安打無失点で勝利投手の権利を持って降板した。本調子ではなかったが「気持ちの入った球が投げられた」。PSで先発したツ軍の投手が5回以上投げて無失点だったのは04年のサンタナ以来16年ぶりだった。

 しかし、チームは逆転負けを喫し、北米の4大スポーツでは最多のPS17連敗。30日(日本時間1日)の第2戦に敗れれば敗退が決まる。好投しても、窮地に立たされた前田は「チームが勝つことを信じながら次の登板に向けて調整したい」と祈るように話した。(奥田秀樹通信員)

◇北米4大スポーツのポストシーズン連敗記録◇ 
(1)17 ミネソタ・ツインズ(MLB)04~継続中
(2)16 シカゴ・ブラックホークス(NHL)75~79
(3)14 デトロイト・ピストンズ(NBA)08~継続中
(3)14 ロサンゼルス・キングズ(NHL)93~01

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