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中日・大野雄 「借金なしAクラス」へ快投 2安打で二塁踏ませず完封 打っても10年目で初三塁打 

2020年10月01日 05:30

野球

中日・大野雄 「借金なしAクラス」へ快投 2安打で二塁踏ませず完封 打っても10年目で初三塁打 
<神・中(17)> 阪神に完封勝利し、ガッツポーズする大野 (撮影・平嶋 理子)                                                          Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   中日9-0阪神 ( 2020年9月30日    甲子園 )】 ブルペンを“開店休業”にする安定感が頼もしい。平然とした顔で、中日・大野雄が107球の快投劇を締めくくった。被安打2の無四球完封。チームの昨季からの甲子園連敗を9で止めても、冷静さは変わらなかった。
 「3点目を取った時に、今日は長いイニングを投げようと思った。2巡目から右打者の内角を使って、向こうも迷ったかな」

 配球の妙と、チェンジ・オブ・ペースで、常に主導権を握った。普段より変化球の割合を増やした1巡目。打者の目が慣れたところで右打者の膝元へ直球を勝負球に使った。4回の北條、大山は、そのウイニングショットで連続三振。キレ重視の投球でも、大事な場面では力投できるのが真骨頂と言っていい。

 白星への執念はバットにも宿した。6点リードした5回2死一、二塁から左中間へプロ10年目の初三塁打。「外野手が前に来ていたので。(三塁打は)中学以来かな」。史上ワースト2位となる80打席連続無安打で話題になったのは昔の話。地道な努力は打席でも成果につながっている。

 22日のヤクルト戦から連続完封。1日の広島戦と合わせ、月間3完封は球団では89年9月の西本聖以来31年ぶりの快挙だ。屋外球場では3年ぶり、甲子園では5年ぶりの白星。「残り全部勝って、絶対に借金なしのAクラスに入る」。目標が明確な絶対エースに、もはや敵はいない。(堀田 和昭)

 《月間3完封は球団31年ぶり》大野雄(中)が9月22日ヤクルト戦に続き今季4度目の完封勝利。中日でシーズン4完封は09年チェン、吉見以来。9月は1日広島戦、前記ヤクルト戦に次いで完封が3度。チームで月間3度の完封は89年9月に西本がマークして以来31年ぶり。また、大野雄は8月23日DeNA戦、9月1日広島戦でも2試合連続完封。チームで2戦以上の連続完封をシーズン2度は73年渋谷以来、47年ぶりになる。

 《屋外球場では3年ぶり白星》屋外球場の勝利も17年9月20日のヤクルト戦(神宮)以来。16試合で6敗と白星から遠ざかっていた。

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