阪神・ガルシア 今季最短3回KOで残留アピール失敗 今季14度の先発で3回までの失点は9度

2020年10月21日 05:30

野球

阪神・ガルシア 今季最短3回KOで残留アピール失敗 今季14度の先発で3回までの失点は9度
<神・広21>帽子の下に虎柄のバンダナを巻いてプレーするガルシア(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1-5広島 ( 2020年10月20日    甲子園 )】 阪神・ガルシアは巡ってきたチャンスに応えることができず、ベンチでぼうぜんと戦況を見つめるしかなかった。約1カ月ぶりに先発し、5安打4失点で今季最短の3回降板。6敗目が付き、矢野監督は「抹消しようかなと思って。今日の状態じゃ、使うところがないんで」と険しい表情で即降格を明言した。
 2回は何とか小幡の中継プレーに助けられた。3回は先頭の上本に四球を与え、長野の中越え二塁打で二塁走者が三塁止まりだった広島側の拙走があっても、耐えきれない。2死満塁から西川に先制打を許し、再び満塁を背負ってから坂倉には投手強襲の適時打を浴び計4点を奪われた。直後の打席で代打を送られ、3回68球で降ろされた。

 勝敗が付かなかった前回9月18日の中日戦も序盤から失点を重ねて3回2/3を6安打3失点。翌19日に登録を外れ、2軍で調整を積んできた。「とにかく長いイニングを投げ、チームに貢献したい」と気合十分で臨んだ一戦も同じ失敗を繰り返した。今季14度の先発で3回までの失点は実に9度を数えるなど、序盤に失点する“悪癖”が解消されない。

 加入1年目の昨季は先発で振るわず、終盤は中継ぎでフル稼働して逆転3位に貢献した。1年契約で残留した今季は再び先発で期待されながら、2勝止まり。せっかくのアピール機会を生かせず、来季へ向けた立場はますます厳しくなった。

 左ふくらはぎ痛で7月上旬から2軍調整が続くマルテはウエスタン・リーグ、オリックス戦に出場して3打数1安打。直接視察して状態を確かめた矢野監督は「ずっとタイミングというか、どうしようかなというのはあるんだけど、ちょっと今から考えます」と昇格を示唆した。残りは17試合。助っ人の残留アピールも大詰めを迎えた。 (長谷川 凡記)

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