“東北の林昌勇”日本製紙石巻・宮内が好調、都市対抗へ「栗林と投げ合いたい」

2020年11月17日 19:31

野球

“東北の林昌勇”日本製紙石巻・宮内が好調、都市対抗へ「栗林と投げ合いたい」
<日本製紙石巻・セガサミー>サイドから145キロを投じた日本製紙石巻・宮内投手(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 【社会人野球オープン戦   日本製紙石巻10―2セガサミー ( 2020年11月17日    セガサミー野球場 )】 アマチュア球界トップレベルの戦いが繰り広げられる都市対抗野球は22日に東京ドームで開幕する。日本製紙石巻は17日、八王子市でセガサミーとオープン戦を行い、10―2で快勝した。リリーフエースのサイドハンド右腕・宮内春輝投手は3回2死一、三塁から2番手で登板し、2回1/3を無安打無失点の好リリーフを見せた。直球は自己最速タイの145キロを計測した好調ぶりに「2次予選終わってから、やっと良くなってきた。順調です。(宮城と比べて)こっちは暖かくて投げやすいです」と千葉県出身の24歳は笑顔を見せた。
 社会人2年目の今年は宮内にとってドラフト指名解禁年。先月のドラフト会議で名前を呼ばれることはなかったが、確かな手応えを得た1年だった。「コロナ禍のタイミングでフォームを見直すことができた。直球の質が今までと違う」。ヤクルトや大リーグ・カブスなどでプレーしたサイドハンドの最速160キロ右腕・林昌勇(イムチャンヨン)の動画を参考に「切る感覚でなく、サイドでも叩く感覚で投げる」と意識を変えた。フォームも前傾に修正したことでより叩くことが可能になり、今までにない低めでも浮き上がるような直球が完成した。

 昨年は七十七銀行の補強選手として都市対抗に出場。アジアウインターリーグ「JABA選抜チーム」に選出され、広島にドラフト1位指名を受けたトヨタ自動車・栗林良吏投手とのプレーで刺激を受けた。「圧倒的だった。もう1回見てみたい。投げ合ってみたい」

 アマチュアでの対戦は今大会がラストチャンス。対決のためには両チームが3勝し、準決勝に進出することが条件になる。「真っすぐで押していきたい。自分の力を出して一人一人抑えていきたい」。栗林との対戦とチームが目標とするベスト4は階段を一段ずつ登った先にある。“東北の林昌勇”がフル回転で上位進出を目指す。

 ◆宮内 春輝(みやうち・はるき)1996年(平8)5月25日生まれ、千葉県出身の24歳。小2で野球を始める。八日市場二中時代は硬式の九十九シニアでプレー。多古高では甲子園出場なし。明星大を経て日本製紙石巻に入社。19年は都市対抗野球に七十七銀行の補強選手として出場。球種は直球、スライダー、シンカー、カット、ツーシーム。1メートル76、75キロ。右投げ、右打ち。

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