巨人 来季の暫定DH制導入提案 セ他球団反対で見送りも“本気度”証明

2020年12月15日 05:30

野球

巨人 来季の暫定DH制導入提案 セ他球団反対で見送りも“本気度”証明
巨人・山口オーナー Photo By スポニチ
 かねてセ・リーグの「DH制導入」を掲げる巨人が14日、同リーグ理事会に来季、暫定的にDH制を導入することを提案した。賛同を得られず見送りとなったが、山口寿一オーナー名で異例の提案書を提出するなど改めて「本気度」を示した。
 提案理由を3つ挙げたが、第1はコロナ下での投手の負担軽減。球団関係者は「来年は(東京)五輪があって日程が厳しくなる中で何らかのことをしなくてはいけない。このままでいいわけがない」と説明する。提案した文書によると今季、投手の故障がセが41人でDH制を採用するパは30人。過密日程に加え、打撃や走塁の負担が故障につながった可能性を指摘する。

 第2の理由で「一人でも多くの野手に出場機会を与えて鍛える」と主張。第3にセでは点差によって投手が打席で打撃を放棄するようなプレーが見受けられることを挙げ「プロスポーツとして本来許されるものではない」とした。近年、日本シリーズ、交流戦ではパの優勢が続き、両リーグの実力差が顕著。セのレベルを向上するにはDH制の導入が必要とする見方もある。

 この日、他球団から「巨人が提出した文章を公表するなら、議論に応じない」という意見も受けたが、公表に踏み切って改めて球団の姿勢を強調した。今後も訴えを継続する方針だ。

 《中日・大野雄は賛同》今季は10完投などが評価され沢村賞に輝いた中日・大野雄は、巨人のDH制提案について「投手が打席に立つのは凄く大変。投球に集中できるので大歓迎です」と賛同。一方で賛同しなかったある球団の幹部は「そう簡単に結論は出せない」と慎重な姿勢を示した。

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