DeNA・三浦監督 守護神復活へ愛のムチ、ヤスアキよ2軍から成りあがれ!春季キャンプ振り分け決定

2021年01月26日 05:30

野球

DeNA・三浦監督 守護神復活へ愛のムチ、ヤスアキよ2軍から成りあがれ!春季キャンプ振り分け決定
春季キャンプの2軍スタートが決まったDeNA・山崎 Photo By スポニチ
 もう一度、成りあがれ!DeNAは25日、2月1日から始まる春季キャンプの1、2軍振り分けを発表。守護神として活躍してきた山崎康晃投手(28)が、プロ7年目で初のキャンプ2軍スタートとなった。三浦大輔新監督(47)の意向によるもので、昨季途中に不振で中継ぎに配置転換されて2軍落ちも経験した右腕に対し、1軍復帰への期限を設けずに完全復調を促す。
 キャンプメンバー振り分けの説明が、山崎に及んだ時。三浦新監督の語気が強まった。

 「康晃は嘉手納(2軍)スタートです。コーチ陣から“宜野湾(1軍)でいいのでは?”という意見もあったけど。1月中旬に本人に直接話した」

 不動の守護神復活のため、番長流のメッセージだ。15年のルーキーイヤー以来、過去6度のキャンプは1軍スタートで「侍ジャパン」の抑えも務めた右腕を2軍へ。他の首脳陣の意見を押し戻し、ポリシーを示した。

 1年目から抑えだった山崎は、昨季開幕から不振が続き、7月末にその座を三嶋に明け渡した。中継ぎ転向、2軍落ちも経験して登板40試合で0勝3敗6セーブ、防御率5・68。年明けの自主トレでは「勝負の年。守護神を勝ち取る」と意気込み、調整も順調だ。全てを踏まえた上での指揮官の決断。その理由を、こう語った。「去年味わった苦しみがあり、年が明けたからと言ってもね。ゼロから、ではないが状態を上げてもらわないと困る」。実績があっても特別扱いしない。結果を出して戻ってこい、という姿勢だ。

 矢沢永吉に心酔する三浦監督。日本のロック界をけん引してきたスターは、自著「成りあがり」で「いま、キツイと思ってるやつ。誰も助けてくれないよ。(中略)自分で、てめえの手でメシを食ってるんだという誇りを持つことだ」と記した。キャンプ前に山崎に下した決断は、この言葉と重なる。

 コロナ禍により、外国人選手の来日にメドが立たない今キャンプにあって「1、2軍の入れ替えが激しくなるかも」と競争を求めた。山崎も、その一人。1軍の合流時期について「総合的に1軍でいける、という判断がついたとき」と期限を設けない。その上で「優勝のために必要な戦力」と、じっくり完全復調を待つ。成りあがる姿を見届けるのも、新指揮官の使命である。(大木 穂高)

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