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日本ハム・上沢 「無意識の連動性」求めてブルペンを“おかわり” 

2021年02月03日 05:30

野球

日本ハム・上沢 「無意識の連動性」求めてブルペンを“おかわり” 
午後もブルペンで投げ込んだ上沢(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 極意は「無意識の連動性」だ。日本ハムの上沢直之投手(26)が沖縄・名護キャンプ2日目の2日、ブルペンを“おかわり”して課題克服に努めた。求めるのは、下半身から上半身への連動性。下半身が理想の動きをした時、意識しなくても上半身が勝手に動く無駄のないフォームをつくり上げている。この日は74球を投げた最初のブルペンで力が入り過ぎたため、再度投球で修正した。
 74球の投球練習を終えて約2時間。トレーニングウエア姿の上沢が、再びブルペンへ走っていった。納得いくまで投げる上沢の真骨頂がそこにある。

 「(最初のブルペンは)キャンプ初めてで力んだ。(追加は)リセットするため。納得できるレベルには来ていないからです」

 投げ過ぎを心配する荒木投手コーチを横目に、左足の踏み出しなどを確認しながら約60球の“おかわり”ブルペン。投げ終わった後もフォームの確認作業を怠らず、とことん突き詰める姿にエースの自覚がにじんだ。

 先発ローテーションの柱だった有原がレンジャーズへ移籍。開幕投手の最有力候補に挙がる上沢は、一年間投げ続けられるフォームを求めている。考え方はシンプルだ。下半身から上半身への自然な連動性。「下(半身)を動かしたら、勝手に上(半身)がついてくるような。それが無意識にできるのが一番いいですよね」。上半身の動きを気にすると、腕で操作しようとするなど無駄な動きでロスしてボールに力が伝わらなくなる。「無意識の連動性」が理想だ。

 一昨年の左膝蓋(しつがい)骨骨折の重傷から、昨年見事に復活。ケガの影響で、踏み出す時に左膝の角度が以前より浅くなっている。上沢はそれも理解した上で理想のフォームを追究している。そんなエースの姿に、栗山監督は「順調そうだね。直(上沢)はもうマウンドで楽しく投げられるかどうかだから」と絶対的な信頼を寄せた。

 「たくさん投げられるのも今だけ」。尽きない探究心。上沢は理想を追い続ける。(秋村 誠人)

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