【阪神・近本インタビュー(上)】目指すは今岡誠、秋山翔吾の先頭弾 「甘い球来たらいくよ、と」

2021年02月16日 06:15

野球

【阪神・近本インタビュー(上)】目指すは今岡誠、秋山翔吾の先頭弾 「甘い球来たらいくよ、と」
<阪神キャンプ 近本×亀山氏対談>対談でポーズを決める近本(右)と亀山氏(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 阪神の近本光司外野手(26)が、本紙評論家の亀山つとむ氏のインタビューに答えて3年目の目標として「15本塁打」を掲げた。新人から2年連続で9本塁打。強打の1番打者を目指し、初の10発到達では対戦相手に与えるインパクトが強くない…と長打力アップに意欲を見せた。沖縄宜野座キャンプは15日に3度目の休日を迎え、きょう16日からの第4クールに備えた。
 亀山 プロ3年目のシーズン。でも、大学、社会人を経由しているから、福留選手も抜けた今年はチームでもかなり年が上の方に来ているよね。

 近本 そうなんですよ。今年、27歳なんですよ。宜野座に来ている外野手で年上の方は糸井さん、陽川さん、中谷さん、高山さんです。今までずっと下だったんで、ノック始めとかは、ずっと一番前で“お願いシャッスー”とか言ってたんですけどねえ。

 亀山 ましてやゲームに出ていく中心選手としてならば、リーダーシップを取っていく立場だよね。引っ張る意識は出てきているの?

 近本 まだ引っ張るとかはできていないですけども、年が下の選手に目を配ったり、上の方たちとも話し合ったり…。正直、福留さんがおられなくなって寂しい思いはありますね。話を聞けないのもそうですが、僕が言っていることが、たとえ福留さんと同じだったとしても、伝わる具合だったりは違うと思いますし。そういうところを、できていかないといけないんでしょうけど。

 亀山 では、自分自身が掲げているテーマは?

 近本 毎年、思うことなんですけども、バッティングです。打てないと、僕は試合に出られないと思っています。

 亀山 打線の中で近本選手が出塁するかしないかの差は大きい。

 近本 でも、単打で出るよりも、甘いボールが来たら二塁打、三塁打できる打者になっていきたい。

 亀山 本塁打も2桁は打てると思っているのですが、でも1年目も、2年目も9本で終わっている。

 近本 昨年は1カ月半を残して、あと1本かあ、こりゃあ、いけるなあと思っていたんですが(笑い)。

 亀山 これまで何人も3割打者がいましたが、かつ2桁本塁打も…となると限られてくる。

 近本 今年(2桁本塁打)したいなと思ってるんですよねえ。でも、9本と10本って(相手が思うイメージが)変わらないと思うんですよ。でも10本と15本は違うと思う。だから15本、20本…、20はちょっと言い過ぎですね(笑い)。10じゃなく15を目指していきたいなと思います。【※1】

 亀山 一つ、お願いしてもいい? 1番打者なら、先頭打者ホームランを何本も打ってほしい。

 近本 今岡さん、秋山(翔吾)さんのイメージ【※2】ですね。

 亀山 先頭打者弾ってインパクトあるのよ~。

 近本 甘い球がきたら、初球から捉えにいけてるだけで印象が全然違いますし、それが先頭打者で長打が出ると、また違いますよね。あまり意識していませんでしたが、甘い球が来たら、いくよ…とは常に思っていきます。

 亀山 特に東の3球場(東京ドーム、神宮、横浜)での試合は攻撃から始まる(先攻)のでね。

 近本 初球から、しっかりタイミングを合わせていくようには準備していきたいです。

 【※1】阪神の「1番打者でシーズン15本塁打」は10年マートン(15本)が最後。他に67、69年藤田平、75年中村勝広、80、83~87年真弓明信が達成し、最多は85年真弓の34本。

 【※2】初回先頭打者本塁打は、今岡誠が通算12本でシーズン最多は03年の7本。秋山翔吾は通算21本で、最多は19、20年の5本。近本は通算4本で19年1本、20年3本。

 ※インタビュー(下)に続く。

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