エンゼルス・大谷 二刀流完全復活へ体重ノッてきた!初ブルペンで躍動投法27球

2021年02月20日 05:30

野球

エンゼルス・大谷 二刀流完全復活へ体重ノッてきた!初ブルペンで躍動投法27球
ブルペンで投球する大谷(球団提供) Photo By 提供写真
 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が18日(日本時間19日)、バッテリー組キャンプ2日目で初めてブルペン入りし27球を投げ込んだ。リハビリ漬けだった過去2年のオフとは違い、このオフは充実したトレーニングを積み、体重がほぼベストの102キロまで戻ったと告白。投げ終わりに跳びはねるような躍動感ある新フォームも披露。二刀流完全復活へ、進化が見えた。 
 大谷らしい屈託のない笑顔があふれた。ブルペン投球後、捕手を務めた新加入のスズキと話す表情に充実感が漂った。

 「昨年より全然いい。投げ心地は上がってきている。(手術した右肘の)患部のなじみもいい」

 全27球。最速90マイル(約145キロ)と抑え気味ながら、右腕の振りは鋭く、投げた勢いで跳びはねるような躍動感は、これまでにない動きだった。昨季は2年ぶりに投手復帰したが、右肘付近を故障し2試合の登板で0勝&打率・190と低迷。このオフはすでに打者を立たせて投げているほど順調で「投球モーション的にも昨年より良いものがある」と手応えを語った。

 メジャー4年目の変化は何か。目を見張るのはひと回り大きくなった下半身だ。昨年同時期の体重は96キロ。現在は「102キロくらい」と6キロ増。18年の右肘手術だけでなく、19年9月に左膝を手術。過去2年のオフは筋力強化に十分な時間を割けず「体重の維持が難しかった」と言う。膝の不安が消えジャンプ系、スプリント系の練習に取り組んだ。「しっかり下半身(の強化)はできた」。充実したトレーニングが体つきに如実に表れた。

 さらに、食事面も見直した。「炎症が起きやすいもの、起きにくいもの。同じ栄養素を取るにしても自分に合っているものを取った方がいい」。シーズン中も体重の増減は繰り返すが「昨年は極端に(数値が)低かった。体重的には元に戻った感覚。18、19年くらいに戻っている」。下半身の充実が躍動感あるフォームを生み、より体重が乗った直球は、球速以上の威力があった。

 この日、打撃練習は行わなかったが「重心が前に流れると良くないことが多い。より意識してしっかりと軸足(左足)を使えたら」と「打」でも新フォームに着手。「今は(軸足を)より使えている感覚も戻っている。あとは実戦の中でどういうふうに見えるか」。打者としての下半身の充実の手応えは「二刀流」の投球フォームにも連動する。

 米スポーツサイト「ジ・アスレチック」がエ軍7年ぶりのポストシーズン進出へ、大谷をキーマンに挙げた。見据えるのは二刀流完全復活。光が見えた初ブルペンだった。(笹田幸嗣通信員)

 《日本ハムで16年日本一の時も102キロ》大谷の体重は日本ハム入団時の86キロから16キロも増え、現在は102キロ。初めて100キロを超えたのは日本ハム時代の16年1月で、同年は22本塁打&10勝でチームを日本一に導き、史上初の投手とDHでダブルベストナインに輝いた。「調整の一環として毎年やっていること」とオフは増量する傾向がある。

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