阪神・藤浪“ビックリ”9年目で初のキャンプMVP 開幕投手は「秋山さん、青柳さんに失礼」

2021年03月02日 05:30

野球

阪神・藤浪“ビックリ”9年目で初のキャンプMVP 開幕投手は「秋山さん、青柳さんに失礼」
<阪神春季キャンプ>ブルペンで笑顔を見せる藤浪 Photo By スポニチ
 “初戴冠”が復活ロードを加速させる。阪神・藤浪は9年目にして初めてキャンプMVPを獲得。充実の1カ月を象徴する締めくくりに気合を入れなおした。
 「ちょっとビックリしています。それだけ期待してもらっているというのもあると思うのでしっかり応えられるように頑張りたい」

 着実に「土台」を固めた日々だった。初日から新たに取り組むワインドアップで精力的に投げ込んだ。変化球の精度向上という明確なテーマの下、カウント球でも使えるようになったスプリットを筆頭に手応えを得た。今春実戦では紅白戦も含め3試合で計8回を投げ1失点の安定感。変化球を交えた幅のある投球スタイルで、結果と内容を両立させた。

 「やりたいことをしっかりできた。変化球だったり、全体的な安定というかゲームメークする上でピッチングになるような球の質、精度はある程度ある」

 振り返る言葉にも力がみなぎる。同じく近年の不振から再起を期す高山とともにMVPに指名した矢野監督も「二人とも苦しんだ中からはい上がってくる姿がしっかり見られた。このキャンプでさらに自分の自信に変えられた」と変わり身に太鼓判を押す。

 「(今後は)主力級が出てくると思いますし、そういうところを抑えて…だと」

 現状は先発ローテーションの枠を争う立場で、今後はオープン戦で他球団の主力選手を相手に、質の高いパフォーマンスを見せる必要がある。西勇の離脱で候補の1人に急浮上した開幕投手については「ここ数年、勝てていない投手が開幕投手うんぬんと言うのも秋山さん、青柳さんにも失礼」と首を振った。

 「シーズンに向けて勝てる球、勝てるピッチングというのを求めていければ。ローテーションに入りたいですし、そこに向けてアピールしていかないと」

 3年ぶりの開幕1軍、逆襲をかけるシーズンへ勝負はここからだ。 (遠藤 礼)

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