西武 圧巻の飛距離!重量級3選手の打撃 「前で打つ」ともう一つの共通点

2022年02月09日 08:00

野球

西武 圧巻の飛距離!重量級3選手の打撃 「前で打つ」ともう一つの共通点
辻監督(左)の前で打撃練習する山川 Photo By スポニチ
 西武の重量級3選手に共通する打撃の特徴がある。「前で打つタイプ」であること。
 体重102キロの中村、103キロの山川、112キロの渡部はテークバックをとった時点は軸足体重だが、しっかりと踏み込んで前にポイントを置く。宮崎・南郷キャンプの第2クールから3人が同組でフリー打撃を行っている。飛距離は圧巻だ。

 「前で打つ」打撃は、積極的に振りにいくので自分のスイングをすることができる。一方で始動が早いため、変化球の見極めがききづらい。そのため、泳がされずにしっかりと粘ることができる下半身でこそ体現できる。3人が持つ強じんな下半身に注目すると、もう一つ共通があった。

 「浮く右足」だ。通常、右打者は軸足の右足が地面に着いたままバットを振り抜く。体形の似た3人の主砲は、右足を浮かせ、100キロ超の全体重を投手寄りの左足一本にぶつける。この左足を軸に、腰を鋭く回転。スムーズな体重移動でボールに力を伝え、爆発的なパワーを生む。

 新人だった昨季は6試合の出場にとどまり、今季は正三塁手候補に挙がる渡部は、今キャンプ2日目に松井ヘッドコーチから「ボールを(体に)入れ過ぎ。しっかりと引いて(球を呼び込んで)前で打つように」と助言を受けていた。

 3人が似ているのは体形だけではない。長距離砲には、ボールに力を伝えるためのメカニックな共通項がある。(記者コラム・神田 佑)

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