こりゃ、夢じゃないぞ！オリのドラ5・池田　ロッテ開幕投手の石川から右前打　高卒新人で開幕スタメンも

2022年03月02日 05:30

野球

こりゃ、夢じゃないぞ！オリのドラ5・池田　ロッテ開幕投手の石川から右前打　高卒新人で開幕スタメンも — ＜オ・ロ＞3回2死二塁、代打で登場の池田陵真は右前打を放ち、田口コーチとグータッチ（撮影・井垣　忠夫） Photo By スポニチ

【オープン戦オリックス2－0ロッテ（ 2022年3月1日京セラD ）】オリックスのドラフト5位・池田陵真外野手（18＝大阪桐蔭）が堂々の本拠地デビューを果たした。1日のロッテ戦で3回に代打で登場。開幕投手に決まった石川からの右前打でオープン戦初安打を飾った。キャンプ実戦から結果を積み上げ、中嶋監督も高く評価。当面は1軍に同行する見通しで、球団の高卒新人では11年の後藤以来の開幕スタメンへ、挑戦が続きそうだ。

　鮮やかなスイングだった。チャンピオンフラッグが掲げられた本拠地・京セラドームで18歳が輝きを放った。代打で登場した3回。開幕投手に決まった通算69勝の石川の直球を逆方向に運んだ。

　「控えから出るので、いつ出番でもいいようにしっかり準備していた。初球が甘かったんで、思いきり行けました」

　迷いなく初球をジャストミート。ホームでうれしいオープン戦初安打をマークした。「よくできている」と感心したのは中嶋監督だ。「初めての対戦だと、どうしても見にいく。なのに初球からしっかりとタイミングを合わせたからね」と積極性を評価した。

　アピールを続けている。2月のキャンプはB班スタートから高校通算25本塁打のミート力を実戦で発揮。今春最初の対外試合だった22日のロッテ戦で先発に抜てきされて以降、5試合で9打数4安打が残る。パ王者で野手陣の層は厚いが、11年の後藤以来の高卒新人開幕スタメンも夢ではなくなってきた。

　「逆方向にしっかり打てるのも自分の持ち味。大事にしていきたい。高校のレベルとは全然違う。対応しないと打てない。これからも力負けしないように振っていきたい」

　1メートル72、85キロは吉田正とほぼ同じサイズ。上背はないが、ウエートトレで鍛えた胸板は厚い。「京セラは高2で一度試合をして以来。打ちやすいすごくいい球場」とスタンドにもその存在をしっかりアピールした。新しい力が連覇へ刺激を与える。（鈴木　光）

　◇池田　陵真（いけだ・りょうま）2003年（平15）8月24日生まれ、大阪府出身の18歳。大阪桐蔭では2年夏の交流試合と3年春夏に甲子園出場。3年時は主将を務め、高校通算25本塁打。憧れの選手は高校の先輩にあたる西武・森友哉。1メートル72、85キロ。右投げ右打ち。