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中村武志氏が指摘 巨人の正捕手争い、岸田は準備不足でサインの出し方も単調 現状では大城が上

2022年03月06日 17:08

野球

中村武志氏が指摘 巨人の正捕手争い、岸田は準備不足でサインの出し方も単調 現状では大城が上
<オープン戦 日・巨>初回に2失点した今村(右)は岸田と話し合いながらベンチに戻る (撮影・森沢裕) Photo By スポニチ
 初回、簡単に3連打を浴びた巨人バッテリーを見て、捕手の岸田を中心に準備不足を感じた。新庄監督の方針で、日本ハムが初球から積極的に振ってくるのは分かっていたこと。そんな中で立て続けに初球を打たれた。
 最悪の打たれ方をした上に、最も良くないのは3連打となった左打者の王柏融(ワンボーロン)に右方向に引っ張られたことだ。捕手は進塁打を打たせないように、打球方向を最も気をつけないといけない。しかし、2ボール1ストライクの打者有利のカウントから、外角に浮いたスライダー。一番引っ張られる球だ。私なら、外への力のある真っすぐを投げさせた。

 ここで投手コーチがマウンドに行き、バッテリーを落ち着かせて後続を断ったが、連打を浴びた時点で岸田がマウンドに行ってもよかった。先発投手は立ち上がりが不安なもの。捕手が落ち着かせないといけないのに、同じように動揺していてはダメだ。「間」を変えること。サインを出すタイミングを変えることでも「間」を変えられるが、岸田は単調で相手打者のタイミングが合ってしまった。

 巨人は阿部の引退以降、正捕手が定着しておらず、原監督もウイークポイントに挙げている。5年目の岸田にとっては絶好のチャンスだ。2回以降はカーブを使うなど変化球を中心にうまくリードしていたが、どこかでシフトチェンジしないと最後までは持たない。期待して見たが、まだまだレギュラー捕手としては厳しい。現状では、経験も打力もある大城が上。オープン戦だし、この日は同一リーグ相手でもないが、巨人は捕手陣を底上げしないと、シーズンも厳しくなってくる。 

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