五輪ジャンプ金の小林陵侑が10日札幌Dで始球式 不振の日本ハム、新庄BIGBOSSも上昇気流に?

2022年04月05日 05:30

野球

五輪ジャンプ金の小林陵侑が10日札幌Dで始球式 不振の日本ハム、新庄BIGBOSSも上昇気流に?
映画「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」公開直前イベントのフォトセッションでポーズをとる葛西(左)と小林陵(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 ノルディックスキー・ジャンプ男子の北京五輪個人ノーマルヒル金メダリスト、小林陵侑(25=土屋ホーム)が、10日の日本ハム―楽天戦(札幌ドーム)で始球式を務めることが4日、分かった。新庄剛志監督(50)率いる日本ハムは、開幕から9試合で1勝8敗と低空飛行。今季、3季ぶり2度目のW杯総合優勝に輝き、北京では金と銀の2つのメダルを獲得した小林陵が、チームを上昇気流に乗せるエールを込めてマウンドに立つ。
 大胆な采配で次々と球界に新風を吹かせるビッグボスに、小林陵が得意のフレーズ「ぶっ飛んでいきましょう」というエールを込めた一球を投じる。

 今年2月の北京五輪では、スキー日本勢で98年長野大会以来となる24年ぶりの頂点に立ち、個人で金と銀の2つのメダルを獲得。21~22年シーズンのW杯では8勝を挙げ、3季ぶり2度目の個人総合優勝に輝き、年末年始のジャンプ週間も制した。あらゆる栄誉を独り占めにした小林陵は、最高のシーズンを終え、先月29日に長期海外遠征から帰国したばかり。多忙を極める中で始球式が調整され、ファイターズ愛を胸に札幌ドームに駆けつける。

 14年ソチ五輪個人ラージヒル銀メダリストの葛西紀明が兼任監督を務める土屋ホームに所属。札幌市在住で杉谷ら日本ハムの選手と親交もある。18~19年シーズンに欧州勢以外で初めてW杯総合優勝を達成すると、19年3月29日のオリックスとの開幕戦(札幌ドーム)で始球式を務めた。「野球のシーズンはこれから始まる。僕の勢いをつないでいけるように、しっかりと準備したい」と全力投球し、その試合は3―3の延長10回に中田(現巨人)がサヨナラ満塁弾を放って勝利。今回もチームを勝利に導く存在として期待が大きい。

 日本ハムとは縁がある。同じ岩手県出身の大谷翔平(エンゼルス)が5年間在籍。小林陵は同郷の大谷をリスペクトしており、前回始球式では日本ハム時代の大谷の背番号11と、自身の愛称「ROY」を背にしたユニホーム姿で登場した。今回は注目のビッグボスが背番号1。世界No・1に輝いた小林陵は、1絡みの数字を背負う可能性が高そうだ。

 くしくも対戦相手は東北を本拠地とする楽天。初めて五輪に出場した18年2月の平昌大会後、同年4月には楽天の本拠地で始球式を務めたこともある。楽天・銀次は盛岡中央高の先輩でもある。

 小林陵がマウンドに上がる、全てのシチュエーションは整った。3月30日の西武戦(札幌ドーム)では、北京五輪で銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表ロコ・ソラーレがファーストピッチセレモニーを行い、新庄監督が捕手役を務めた。今回は小林陵とどんな絡みがあるのか、注目が集まりそうだ。

 ≪師匠と息ぴったり≫小林陵はこの日、所属先土屋ホームの葛西紀明選手兼監督とともに都内で行われた映画「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」公開直前イベントに出席した。2人でのイベント出演は初ながら、息の合った掛け合いを披露。同作のテーマに“師弟関係”があることから、小林陵は「たくさんの人との出会いを葛西監督がつなげてくれた」と感謝し、葛西は「僕を飛び越えていっちゃった。教えすぎちゃった」と笑いを誘った。

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