昨秋覇者・北九大が貫録白星発進 2年生右腕・中村真が144球無四球8K初完投初完封

2022年04月10日 05:30

野球

昨秋覇者・北九大が貫録白星発進 2年生右腕・中村真が144球無四球8K初完投初完封
<北九大・九大>無四球完封勝ちした北九大・中村真 Photo By スポニチ
 【九州六大学野球   北九大2ー0九大 ( 2022年4月9日    久留米 )】 開幕し、昨秋の優勝校の北九大が九大を2―0で下し、白星発進した。2年生右腕の中村真がリーグ戦2勝目を初完投初完封で飾った。7安打されるも無四球で8三振を奪った。17年から昨年(20年は中止)まで春4連覇の福岡大は九国大に3―1で逆転勝ち。久留米大は延長11回タイブレークの末、西南大を8―7で下した。
 昨秋に続く連覇を狙う北九大にとって重圧のかかる開幕試合。だが2年生右腕は「責任ある先発だけど楽しもうと思った」と涼しい顔だ。中村真は7安打を打たれたが8三振を奪って要所を締め、得点を許さなかった。

 序盤は直球、カットボールが主体。5回から「完投を意識して緩い球で力を抜くペース配分をした」とカーブを交えてより緩急を使う省エネ投球にスイッチ。「7回100球がメドだった」という山本浩二監督に「まだいけます」と続投を直訴し昨秋以来のリーグ戦2勝目を144球の初完投初完封で飾った。

 打線は九大を下回る4安打で打点なしとまだ低調だが、指揮官は想定済みで「データを見るといつも春は打率が低い。打力を強化するより“打てない”と覚悟して守り勝つためにノックを強化した」。制球のいい中村真の開幕戦起用はディフェンス重視の表れ。野手陣も無失策で、捕逸と内野失策でもらった得点を守り切った。

 2年生エースは「投げる試合は全部勝って最多勝のタイトルを獲りたい」と頼もしい。守り勝つ野球の北九大を連覇へと引っ張るつもりだ。(中島 泉)

 ◇中村 真(なかむら・まこと)2002年(平14)9月9日生まれ、熊本県出身の19歳。熊本市・向山小4年で軟式野球を始め、江南中では硬式の熊本リトルシニアに所属。必由館高の1年秋から背番号1を背負うが、高3夏の県大会は3回戦敗退。北九大では1年秋から救援、先発で5試合に登板し、福大戦で初勝利。直球は最速144キロ。1メートル81、80キロ。右投げ右打ち。

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