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日本ハム・新庄監督「俺は辛抱する時」 球団最速33戦目で自力V消滅

2022年05月07日 06:00

野球

日本ハム・新庄監督「俺は辛抱する時」 球団最速33戦目で自力V消滅
<西・日>試合に敗れ足早に引き揚げる新庄監督(中)(撮影・西海 健太郎) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム0―5西武 ( 2022年5月6日    ベルーナD )】 日本ハムは6日、投打ともに精彩を欠いて西武に0―5で完敗し、今季4度目の4連敗を喫した。首位・楽天が勝利したため、2リーグ制後では球団最速となる33試合目で自力優勝の可能性が消滅した。今季初登板初先発した生田目翼投手(27)は、5回1/3を3安打2失点も6回の3四死球が致命傷となって敗戦投手となった。
 木々の新緑がまぶしい季節に自力優勝の可能性が消滅した。110試合を残しての屈辱。ベルーナドーム名物の長い階段を上り終えた新庄監督の息は上がっていたが、表情に暗さはなかった。

 「水をあげていきなり花が咲くわけがないんだから。(ファンを)喜ばせたいけど、もうちょっと待ってください。俺は辛抱する時。選手は成長する時。今後のために俺に考えがある」。今後も将来を見据えた起用を続け、選手を成長させたい考えを示した。

 この日は先発入りを狙う生田目が、今季初登板初先発。プロ入り後最速となる155キロを記録した直球を軸に5回までは散発2安打と好投したが、6回に3四死球から崩れて2失点と自滅した。「これからはずっと1軍にいられるように」という右腕に、指揮官は「四球がね。打たれた方がいい。打たれたら俺が責任を取る」と注文をつけた。

 昨夏には中田をトレード。昨オフには西川、大田らを自由契約とし、チームの顔を放出した。今季は再建期だ。来年開場する新球場「エスコンフィールド北海道」で常勝軍団となるべく、土を耕し、肥料をまき、水をやって大輪の花を咲かせる準備をしている段階だ。「少しずつ成長させながらかみ合うまでやっていくしかない。個人、個人が結果を出して、来年のレギュラーを獲りにいくために必死でやっているところだし、俺も必死で選んでいるところ」。宝物と表現するファンに勝利を届けられないことに、悔しい気持ちは当然「ある」という。それでも信念を貫き「楽しくいきましょう」と笑う指揮官の今後の育成法に注目だ。(東尾 洋樹)

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