阪神・佐藤輝 甲子園での広島戦は相性抜群 得意の5月は大暴れの予感

2022年05月10日 05:30

野球

阪神・佐藤輝 甲子園での広島戦は相性抜群 得意の5月は大暴れの予感
4月9日の広島戦で森下(左)から本塁打を放った佐藤輝
 阪神・佐藤輝は「甲子園での広島戦」の相性がかなりいい。2年間の通算で、打率・361、4本塁打を誇る。昨年は23打数9安打で・391、3本塁打をマーク。今季も13打数4安打で・308、1本塁打を放っているのだ。
 ほかのカードだと数字がガクンと下がる。DeNA戦が・286で健闘している程度で、相手を限定しない甲子園での通算打率は・235(226打数53安打)にとどまる。それだけに、いかに「聖地での鯉戦」を得意としているかが分かる。

 さらに、5月は新人だった昨年、月別で最も高い打率・301を残し、同最多タイの6本塁打を放った得意の月。4月29日の巨人戦で7号を放って以来、8試合遠ざかる一発の期待も自然と高まる。

 データがいい感じならば、本人はチーム状態も「いい感じ」ととらえている。8日の中日戦で、バンテリンドームナゴヤでの連敗を5で止めたこともあって、「確実にチームはいい感じになっていると思う。全員で粘って戦っていきたい」と明るい材料を口にした。歴史的な出遅れをした今季は、特にロードで負けが込んで6勝15敗と大苦戦しているものの、甲子園だと6勝6敗1分けと、分が悪いわけではない。チーム全体としても反撃の材料がそろっているのだ。

 1日まで続いた6連勝のあと、チームは停滞をした。借金12を抱えて苦しい状況には変わりない。しかし、どの球団にも浮き沈みがあるのがペナトレース。4月23日の時点で13・5もあった首位巨人とのゲーム差が、現在は首位がヤクルトに変わり、その差は9・5に縮まっている。2位広島とは8・5ゲーム差。まだ周回遅れのような遠い差ながら、主砲の大暴れがあれば、混戦に持ち込むことは決して不可能ではない。(倉世古 洋平)

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