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天国の母へ届けた一打 藤沢西・山口太凱が2安打3打点「全部出し切るつもり」

2022年07月14日 13:26

野球

天国の母へ届けた一打 藤沢西・山口太凱が2安打3打点「全部出し切るつもり」
<小田原・藤沢西>2安打3打点をマークした山口 Photo By スポニチ
 【第104回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦   藤沢西8―1小田原 ( 2022年7月14日    いせはら )】 藤沢西が7回コールドで初戦突破。1番に座った山口太凱(3年)は初回に二塁打を放つと、0―0の4回2死満塁から走者一掃の右翼線適時三塁打。「自分が還すしかないと思っていった。プレーで貢献できて良かった」と喜んだ。8―1の7回2死からは、右翼からマウンドに上がり、最後の打者1人を投ゴロに打ち取った。
 昨年7月20日。母・尚子さんが病気で亡くなった。「悲しい気持ちはあったけど、“そろそろ”と言われてからもずっと闘病を頑張ってくれたので気持ちの整理はできた」と振り返る。

 小1で野球を始め、迎えた高校最後の夏。「母に支えられて、集大成。全部出し切るつもりでやる」と悔いの残らないプレーを誓う。スタンドで観戦した父・裕之さんは、日々、弁当をつくってくれた。「母に比べれば(味は)劣りますけど、つくってくれて毎日感謝している」とサポートを受け、野球に専念できた。

 「やりきったと言いたい」と山口。野球は高校までと決めている。天国の母にいい報告ができるように、長い夏にする。(川島 毅洋)

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