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阪神・近本 23日は3番復帰濃厚 井上ヘッド「“腐っても鯛”。あいつは鯛」独特言い回しで期待感

2022年08月23日 05:15

野球

阪神・近本 23日は3番復帰濃厚 井上ヘッド「“腐っても鯛”。あいつは鯛」独特言い回しで期待感
<阪神練習>矢野監督(右)が見つめる中、打撃練習する近本 (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 阪神の近本光司外野手(27)が22日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で、10日に新型コロナウイルス陽性判定を受けてから初となるシート打撃を行った。最終打席で中前打を放ち、3打数1安打1四球。視察した矢野燿大監督(53)は、23日のDeNA戦(京セラドーム)で昇格即先発起用することを明言した。虎の安打製造機は定位置の「3番・中堅」で、4連勝中のチームをさらに勢いづかせる。
 近本はシート打撃をいい形で締めくくった。ウエスタン・リーグでは最多の6勝を誇る村上の直球を捉え、中前へ運んだ。四球、空振り三振、中飛で迎えた最終打席で快音を放ち、12試合ぶりの1軍復帰へ、自らゴーサインを出した。

 「ボール自体はよく見えていると思う。あとは反応できるかという感じ。(療養中も)素振りをしたり、いろいろやっていました」

 9日のDeNA戦を最後に実戦から遠ざかっていたものの、体調面は心配なさそうだ。「昨日、おとといとやっていたので大丈夫」。すでに2日前に打撃練習を再開していたことを明かした。問題は、生きた球への対応。それを補うべく、この日はコースを見極め、甘いボールを積極的に振る姿勢が伝わった。

 1軍は休日にもかかわらず、状態を直接チェックした矢野監督は「いけそうな感じは確認できた。スタメン」と昇格即先発起用することを明言。また、打順は“定位置”の3番に据える意向の井上ヘッドコーチは独特な言い回しで変わらぬ存在感に期待を寄せた。

 「(打順は3番が)スッキリするでしょう。言葉は妥当ではないけど、昔のことわざで“腐っても鯛”というね。あいつは鯛だろう。大丈夫だろうと」

 10日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて抹消。12球団で唯一続けていた全試合フルイニング出場は途切れたものの、「止まったんだなという感じ。それ以上でもそれ以下でもない」と冷静。復帰後も、「自分がやるだけなので、自分がやれることをやるだけ」と勝利に全力を尽くす構えだ。

 離脱中にチームは8連敗を喫した。大型連敗が始まった9日からのDeNA、中日戦では6連敗。23日からは再びその2チームとの6連戦だ。コロナで離脱していた中野、大山が復帰して4連勝。そこに近本が加われば、さらに勢いが増す。夏の長期ロードは残り6試合。前回の雪辱とロード勝ち越しを懸けたラストスパートを、近本が引っ張る。(倉世古 洋平)

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