5ミリの差までこだわり 広島・栗林の安定感に繊細な一面 グラブからフォームまで徹底追求

2022年09月28日 08:00

野球

5ミリの差までこだわり 広島・栗林の安定感に繊細な一面 グラブからフォームまで徹底追求
広島・栗林 Photo By スポニチ
 いま振り返れば、「2年目のジンクス」を打破するために開幕前から用意周到だった。今春、広島・栗林良吏投手(26)は新調したグラブに違和感を覚えていた。「去年のよりも少し大きく感じたんですよね」。用具担当者からは昨季と同じ大きさだと説明を受けたものの、やはり気になった。そこで、開幕前に昨季より長さが5ミリ小さいグラブに発注し直した。小さな不安要素まで全て振り払っておいたことで、開幕後は気持ちよく投げられた。
 「打者の場合は同じ型のバットでも1本ずつ微妙に感覚が違うと聞くけど、僕にとっては、それがグラブ。(変更後は)フィットして扱いやすくなりました」

 ちなみに、グラブを新調した際にカラーも水色から紺色に変更した。オープン戦は防御率6・00と絶不調。春先の不振から抜け出すために心機一転を図ったのか――。「関係ないですよ。偶然フィットしたのが紺色だっただけです」。マウンド前でのお辞儀などルーティンの多さとは裏腹に、意外と験は担がないタイプようだ。

 オフ期間は下半身を徹底的に鍛え、今春はグラブなどの細部まで突き詰め、開幕直後にはクイック気味のフォームに修正。思いつく手を全て打って、今季の安定感につなげてきた。「投げる場所は選ばず、任されたところで全力で投げてCS進出に貢献したい」。積み重ねた努力がクライマックスシリーズ進出となって実れば、東京五輪での金メダルや新人王を受賞した昨季に負けず劣らない充実した一年になる。(記者コラム・河合 洋介)

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