剛腕代理人ボラス氏が語った「吉田正にヤンキースが注目」の理由 日本屈指のコンタクトヒッター

2022年11月17日 14:02

野球

剛腕代理人ボラス氏が語った「吉田正にヤンキースが注目」の理由 日本屈指のコンタクトヒッター
GM会議で取材に応じるスコット・ボラスGM(撮影・杉浦大介通信員) Photo By スポニチ
 オリックスは17日、吉田正尚外野手(29)の今オフのポスティングシステムによるメジャー挑戦を容認すると発表した。オリックスで同システムを利用したのは、00年オフにマリナーズに移籍したイチローのみで、それ以来の成立を目指すことになる。現地では、すでにヤンキースやレッドソックスなど複数球団が興味を示しているなどと報じられており、日本屈指のスラッガーの去就が注目される。
 “ヤンキースが注目している”などと言及したのは、大物代理人スコット・ボラス氏(70)だ。大リーグの球団幹部や代理人らが集まる先日のGM会議の会場で取材対応し、メジャー契約獲得に「自信は余りあるほどある」と自信を見せている。

 注目したのは、吉田正の出塁率だ。通算133本塁打、打率・327に加えて、特筆すべきは6年連続で出塁率4割以上をマークしていること。さらに今季も規定打席到達者ではリーグ最少の41三振と、三振の少なさも特長の一つだ。吉田正は昨年も26三振、一昨年も29三振と“日本で一番三振しない打者”としても有名だ。

 同氏は「日本で三振が多い選手は米国でもっと三振する。だから出塁率の高い“コンタクトヒッター”は(米国で)好意的に捉えられる。その実績があり、本物の需要がある」と言及し、今オフの移籍市場は、出塁率の高い打者の人気が高いとした。

 最近では地元のニューヨーク・ポスト紙が吉田正の記事を掲載するなど、ヤンキースは移籍候補の一つと報じられている。ボラス氏も「出塁率の高い選手を求めている球団は興味を持つ。ヤンキース打線を見てみればいい」と今季リーグ2位の出塁率・325だったヤ軍の名を挙げた。また、ヤ軍は主砲ジャッジがFAで去就が不透明。ブライアン・キャッシュマンGMは吉田正について「まだ話せない」としたが「一塁手、右翼手、左翼手の獲得を狙っている。日本選手にとってニューヨークは素晴らしい場所」などと含みを持たせている。

 大リーグ専門局「MLBネットワーク」の名物記者、ジョン・モロシ氏は8日(日本時間9日)に、自身のツイッターで「オリックスの吉田正尚がこのオフにポスティングシステムでメジャー挑戦することになればヤンキースが移籍先候補の一つになる」と投稿している。

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