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阪神・原口に若林忠志賞 大腸がん闘病きっかけに始めた啓発・寄付活動を評価「続けてこられてよかった」

2022年12月15日 05:15

野球

阪神・原口に若林忠志賞 大腸がん闘病きっかけに始めた啓発・寄付活動を評価「続けてこられてよかった」
若林忠志賞を受賞し、百北球団社長と記念盾を手に記念撮影する原口(左)(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 阪神・原口文仁内野手(30)が14日、本年度の「若林忠志賞」を受賞した。同賞は継続的に社会貢献活動やファンサービスに取り組み、野球人として優れた見識を持つ選手を表彰する制度で、19年から続ける小児がん医療ケア施設への訪問、寄付などの慈善活動が評価された。
 「球団から表彰をしていただいて、活動を続けてこられてよかったと思う。これからのモチベーションになる機会になった」

 自身は18年末に大腸がんを患い、闘病を乗り越えて復活を果たした。この経験をきっかけに、19年オフから神戸市内の施設「チャイルド・ケモ・ハウス」への寄付を続けており、今季も安打数、打点数(安打23+打点10×1万円)に応じた33万円を贈呈。大病と闘う子供たちの支援を行ってきた。同施設の代表理事・堀内正美さんは「原口さんがこういう形で協力してくださって、ありがたく思います」と感謝。共感したファンからも寄付があり、原口は「支援の輪が広がれば、ありがたい」と願った。

 「(今季が)終わって、まだまだだなと自分でも思う。やっぱりスタメンの機会をつくって、そこで活躍するのが一番、そういったもの(寄付)にもつながると思うので、頑張りたい」

 支援をさらに手厚くするには、本業での活躍が必須となる。すでに岡田監督は来季、一塁に大山を固定させる方針を示しており、原口は外野での出場も視野に入れながら準備を進めている。レギュラー争いは厳しい戦いが予想されるが、子供たちの笑顔をモチベーションに、グラウンドに立つ。(長谷川 凡記)

 《若林忠志賞とは》阪神が社会貢献・慈善活動やファンサービスに継続的に取り組み、優れた見識を持つ自チームの選手を表彰する制度。2011年7月に創設した。球団創設時から活躍し、グラウンド外の活動でプロ野球選手の模範となった元投手・監督、若林忠志氏(1908―65年)の功績を称え命名した。毎年オフ、選手1人を表彰、記念の盾と賞金100万円、活動資金100万円を贈る。

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