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阪神・青柳 エースの肩書よりリーグ№1や!アレ実現へ投手3冠男の誓い 新春インタビュー(1)

2023年01月04日 05:15

野球

阪神・青柳 エースの肩書よりリーグ№1や!アレ実現へ投手3冠男の誓い 新春インタビュー(1)
リーグ№1の投手を目指す阪神・青柳 Photo By スポニチ
 阪神の青柳晃洋投手(29)がスポニチの新春独占インタビューに応じ、2023年シーズンに懸ける意気込みを語った。昨年、投手3冠に輝いた右腕は「エース」の肩書を欲するよりも、18年ぶりのリーグ優勝、リーグNo・1の投手を目指すことを宣言。さらに「野球」だけではなく「故郷」への恩返し、夫人、母など「家族」への思いも吐露するなど青柳の“脳内”を構成する3要素にも迫った。(取材・構成=遠藤 礼)
 ――昨季は投手3冠にベストナインも獲得した。投手として次に目指す理想像とは。

 「昨年の成績は僕にとって出来過ぎだと思う。タイトルは他との競い合いなのでこれを続けられるように。今は2年ですけど3、4年と獲れるようにやっていきたい。何を凄くなりたいというよりは、年々やっていけば打者も技術が向上してきて、それを上回らないと結果が出せないので、上回るために結果を出し続けていかないといけない」

 ――タイトルを守るプレッシャーは。

 「昨年は正直、しんどかった…。ファンの方の期待が大きいので。一昨年に最多勝、勝率第1位を獲った翌年で、“勝って当たり前”という空気もあった。阪神のエースと呼ばれるプレッシャーもありました。そんな中で思い出した言葉があって…1年目、2年目の時に聡文さん(OBの高橋聡文氏)に“良い意味で誰も期待してないから”と言われたんです。ヤギ(青柳)の投げる試合で勝ちを計算してる人もいないけど、これが活躍してイニング、白星を計算されるようになったらしんどいよ、と。それが今、分かってきた感じです」

 ――重圧はいつ。

 「昨年の勝てない時期とか特に。試合をつくる、1、2点に抑えるのが当たり前と計算されている中で勝てなかったり、大量失点したり。タイトルを獲る前よりは格段にプレッシャーを感じて投げていましたね」

 ――重圧を感じながら投げていた。

 「できれば投げたくないな…みたいな。1回飛ばしてほしいなという気持ちにもなったので」

 ――乗り越えられたきっかけは。

 「福原コーチに怒られたことがあって。勝てない時期の火曜日の試合で6回2失点で代えられて“火曜日に投げるピッチャーのイニングじゃない。外してください”と言ったら福さんに“本気で言ってるのか?”とめっちゃ怒られて。おまえの姿を後輩、ファームの選手が見ているんだから、そういうことは言うものじゃないと。そこで自分を見ている人がいるんだと再確認して、“自分に負けられない”と」

 ――昨年はまだエースじゃないと。今は(その呼び方を)受け入れられるか。

 「受け入れはしないですね。自分で言うことじゃないですし、周りが言ってくれるものなので。今まで通り、エースの自覚よりもチーム内、リーグで一番を目指す気持ちでやっていくだけかなと」

 ――優勝への思いは年々強くなる。

 「自分が中心になってきているので、ローテーションで回っている、この時期に優勝したい。生え抜きの選手も多くなっているので、そういうメンバーで勝ちたいですね」

 ――グラウンド外では出身の鶴見区(横浜市)への恩返しに注力。
 「僕は関わった場所、人に恩返しがしたい。まずは生まれ育った場所の鶴見区。横浜市は広いし、僕以外のスターも、いっぱいいる。逆に鶴見区(出身)の有名人はあまりいないので、この地から活躍した人がいるのを子どもたち、同世代の人にも認識してもらえれば。地元で希望が与えられる選手になりたいなと」

(2)に続く。

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