日本ハムの左右両エース・加藤貴＆上沢　新球場元年に誓う　最優秀防御率タイトルを争って優勝！

2023年01月04日 06:00

野球

日本ハムの左右両エース・加藤貴＆上沢　新球場元年に誓う　最優秀防御率タイトルを争って優勝！ — グラブを手にポーズを決める加藤（左）と上沢（撮影・高橋茂夫） Photo By スポニチ

　日本ハムの加藤貴之投手（30）と上沢直之投手（28）がスポニチの新春インタビューに応じ、絶妙な掛け合いを披露した。エスコンフィールド北海道で迎える3月30日の楽天との開幕戦で先発する左のエース加藤と右のエース上沢が、北海道を盛り上げるべく新球場元年の優勝に向けてチームをけん引する活躍を誓った。

　――今季に向けて。

　上沢（以下、上）「やっぱり優勝したい。新球場1年目で優勝できたら北海道全体が凄い盛り上がると思う」

　加藤貴（以下、加）「そうだね。最下位になって悔しかったし、やっていても面白くなかった。ファンも同じだと思う。どんな勝ち方でもいいので勝ちたい」

　――加藤貴投手は開幕投手の大役。

　加「大事かもしれないけど、その一試合に全部を懸けることはない。143分の1なので1年間やることが大事。周りが言うほど、特別な感じで思っていない。上沢は2回経験した？」

　上「（19、21年の）2回です。みんな注目するけど、変に気合入れない方がいい。張り切り過ぎて良くない方向に向かう。シーズン中の一試合と思っていった方がいいです。雰囲気が張り切らせてくれるんですよ。僕は苦手でしたね」

　加「それはやった人しか分からないね」

　上「（セレモニーがあったり）普段と違う流れになっちゃう。気にせずやった方が絶対にいいです」

　加「俺は別に気にしていないんだけど（笑い）」

　上「こういう性格の人が合う。マジで加藤さんが適任だと思う」

　加「毎回、毎回、記者の人が聞いてくるけど、気にしているのはそっち（報道陣）側だからさ。開幕投手どうですか？って何回も聞かれるけど、“あまり気にしていないです”って話している（過去の）ネット記事を見てください（笑い）」

　――今季は何勝したい？

　上「僕はキャリアハイの15くらい勝てれば。でも、勝ち星があまり好きじゃない」

　加「運だしね」

　上「0―0で代わって勝っても勝ちはつかないけど最後にチームが勝てばいい。イニング数をしっかり投げて防御率を下げたい」

　加「そうそう。結局負担をかけるのは中継ぎだし。そっちのほうが大事だよね」

　――狙うタイトルは最優秀防御率か。

　上「そこは獲ってみたい思いはある。（防御率が低い投手は）投手としての能力が一番高いと思う」

　加「そっちの方が評価につながるしね」

　上「投手からの一番のリスペクトは最多勝より最優秀防御率じゃないですか？」

　加「そうだね。うれしいね。最多勝は運もあるしね」

　――2人で最優秀防御率を争うくらいに。

　加「目指せるなら目指したい」

　上「終盤までランクインできるように」

　――ライバルはオリックス・山本投手。

　上「由伸に勝たないといけないから結構大変ですよ。あの速さで制球がいいのが凄い」

　――お互いの凄いと思うところは。

　加「向上心が凄い。シーズン中からいろんな人に聞いてやっている。僕には無理（笑い）。そこはまねできない。だから活躍するんだろうな。僕は向上心がそんなにない（笑い）。今の状態をずっとキープしていけばいいやって感じ」

　上「加藤さんは再現性が高い。体を使うのがうまい。フィールディングも器用にやるし、制球がいいのはフォームの再現性が高いから。毎回同じ動作ができるから制球がいい。再現性って、まねしようと思ってもまねできないから凄いなと思う」

　加「上沢は継続する能力と向上心。僕はちょっと飽きちゃって1年間継続できないので、うらやましいな」

　上「いやいや、多分気づいてないだけです。キャッチボールしていても、投げてくる場所が大体一緒だし、ちょっとボールがそれたくらいで、僕らには全然問題ないレベルでも“ごめん”って言う。それくらい高いレベルでやっていることに気付いていないだけ。今のでごめんって言うんだって思う」

　――ファンにそれぞれの知らない素顔を明かしてください。

　加「上沢はめっちゃサラダ食います（笑い）。健康にいいからとりあえず草を食ってるみたいな。貴重な情報ですよね？」

　上「加藤さんはめっちゃ卵かけご飯食うっす。卵かけご飯食いたいんじゃなくて、しょうゆを食いたいから卵かけご飯を食ってる（笑い）。そこがファンの知らない情報」

　加「普通のしょうゆじゃなくて、卵かけご飯用のしょうゆがうまいから卵かけご飯を食う（笑い）。サロンに置いてあるんですよ」