【WBC出場国データ&展望】B組・最強侍のライバルは? 米国、韓国より注目の「死のD組」3カ国

2023年01月26日 14:46

野球

【WBC出場国データ&展望】B組・最強侍のライバルは? 米国、韓国より注目の「死のD組」3カ国
WBC日程 Photo By スポニチ
 3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの全30人が26日、正式に発表された。6日に先行発表されていた12人に加え、新たに西武・山川穂高内野手(31)、巨人・岡本和真内野手(26)ら18人が決定。投手はWBC日本代表では過去最多の15人で、球数制限がある大会の鍵を握る第2先発を充実させた布陣となった。世界一奪回を目指す栗山監督ら代表メンバーは、2月17日から宮崎で始まる強化合宿に臨む。
 3大会ぶりの世界一を目指す侍ジャパンのライバルは――。他チームも着々と本大会へメンバー編成を進める中、1次ラウンド各組の戦いを展望した。

 【A組】
 日本がB組を勝ち抜くと、準々決勝で対戦するのがこの組の上位チームだ。過去2大会で4強に進出したオランダは、元ヤクルトのバレンティンが現役最後の舞台として参戦する予定。シーズン60本塁打のNPB記録を持つ大砲と、日本選手新記録の56発を昨季放った村上とのアーチ競演が実現するか。

 近年低迷するキューバは、大リーグでプレーする同国出身選手の参加が認められた。予備登録に入ったホワイトソックスの三塁手モンカダ、中堅手ロベルトをはじめ、大リーガーがこぞって出場すれば戦力が大幅アップする。日本をよく知るチームとして侮れないのが台湾。このオフにオリックスから西武へ移籍した張奕(チョウヤク)は19年のプレミア12で活躍し、呉念庭(ウーネンティン)(西武)、王柏融(ワンボーロン)(日本ハム)らも参戦が見込まれる。

 【B組】
 日本の最大のライバルは、過去にも激闘を繰り広げてきた韓国だろう。08年北京五輪で日本を苦しめた左腕・金広鉉(キムグアンヒョン)(SSG)がカージナルスを経て韓国球界に復帰し、昨季13勝と復活した。21年夏の東京五輪準決勝で先発したサイドスロー右腕の高永表(コヨンピョ)(KT)らとともに、要警戒の選手だ。ダルビッシュの同僚である遊撃手・金河成(キムハソン)(パドレス)、左のパワーヒッター・崔志万(チェジマン)(パイレーツ)ら大リーガーの主力級の参戦が決まれば、さらにチーム力は上がる。

 チェコ、中国の力は他と比べて落ちるが、昨年11月の強化試合で対戦したオーストラリアは要注意。ただ、21年セーブ王のホワイトソックスの守護神ヘンドリックスががんの一種である非ホジキンリンパ腫と診断されたことをSNSで公表し、出場は絶望的となった。

 【C組】
 米国はサイ・ヤング賞3度の左腕カーショー(ドジャース)が初参戦を表明。「サッカーのW杯を見て、代表のユニホームを着て戦うことがどれだけ特別かを感じた」という。MVP3度の外野手トラウト(エンゼルス)と投打でけん引する。米国の毎回の課題は3月開催で招集が難しい投手選考。今回も「旬」の先発陣とは言えないが、抑えには昨季世界一のアストロズの守護神プレスリーが参戦した。MVP2度の外野手ハーパー(フィリーズ)、内野手ストーリー(レッドソックス)は手術の影響でともに欠場見込みだが、それでも野手はスター軍団。1位通過は間違いない。

 興味深いのは2位争い。ドジャースの左腕ウリアスとレイズの主砲アロザレーナを擁するメキシコか、ド軍の主砲フリーマンが打線の中軸を担うカナダか。コロンビアは強打の三塁手ウルシェラ(エンゼルス)、左腕キンタナ(メッツ)が参戦すれば面白い。

 【D組】
 ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラの強豪3チームがひしめく「死の組」。2大会連続準優勝で、前回米国代表でMVPに輝いた右腕ストローマン(カブス)を引き抜いたプエルトリコ、アルテューベ(アストロズ)、昨季首位打者のアラエス(ツインズ)らを擁するベネズエラは手ごわい。ただ、ベネズエラは18年新人王の主砲アクーニャ(ブレーブス)が所属球団と医療スタッフの方針で欠場が決定的となったことが痛恨だ。

 旬のスター選手が米国以上に集まりそうなのはドミニカ共和国だ。昨季サイ・ヤング賞の右腕アルカンタラ(マーリンズ)、同新人王J・ロドリゲス(マリナーズ)を筆頭に、ゲレロ(ブルージェイズ)、マチャド、ソト(ともにパドレス)らも参戦予定。スター軍団をまとめる難しさもあるが、監督を務めるレイズのロドニー・リナレス・ベンチコーチは「プランBもCも用意している」と、自信を口にしている。

おすすめテーマ

2023年01月26日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム