【中村武志氏視点】中日新戦力に期待感 パンチ力光った細川 村松&田中は新人開幕二遊間狙える

2023年02月14日 18:12

野球

【中村武志氏視点】中日新戦力に期待感 パンチ力光った細川 村松&田中は新人開幕二遊間狙える
<中・ロ>6回、バットを折りながらヒットを放つ細川(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 新戦力がチームのウイークポイントを補ってくれる。そんな期待感を抱いた。
 まずは現役ドラフトで獲得した細川。中軸候補として期待される右の和製大砲だけあって、持ち前のパンチ力が光った。初回2死一、二塁から外角高めの直球をしっかりとらえて右越えに2点適時二塁打。6回の2点適時打もパワーピッチャーの小野の直球に力負けしていなかった。

 今後は変化球への対応という課題をクリアする必要があるものの、首脳陣から「直球には強い」という評価を固めることが最優先。自分の弱点に目を向けすぎず、引き続き自分のセールスポイントを思う存分アピールしてもらいたい。スタメンだけでなく勝負どころでの代打起用など、用兵の選択肢を広げてくれるポテンシャルは秘めている。

 二遊間を守ったドラフト2位・村松(明大)と同6位・田中(亜大)のルーキーコンビはともに無安打だったが、開幕スタメンを狙えるだけの守備力は備えている。荒木内野守備走塁コーチが「練習での守備はすでにほぼできあがっている」と太鼓判を押すだけあって、基本的な動きはプロの水準に達してる。ゲーム中の判断力や対応力はいくら練習を積んでも身につかないものなので、これから実戦の中で養っていけばいい。

 二塁も遊撃も絶対的なレギュラーが不在で、龍空も含めて村松と田中の3人で定位置を争う構図となっている。立浪監督は新人を試すというよりは、誰がレギュラーにふわさしいのかを見極めているのではないだろうか。若い選手たちはある程度の失敗は許される。そのアドバンテージを生かしながら、ハイレベルな競争でチームを活気づけてほしい。

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