日本ハム・宮西、196日ぶりの実戦復帰で1回1安打無失点 「ウルっとくる」完全復活へ第一歩

2023年02月19日 06:00

野球

日本ハム・宮西、196日ぶりの実戦復帰で1回1安打無失点 「ウルっとくる」完全復活へ第一歩
<日・中>4回に登板し無失点に抑え笑顔を見せベンチに下がる宮西(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【練習試合   日本ハム4-4中日 ( 2023年2月18日    名護 )】 完全復活への第一歩を踏み出した。昨年9月に左肘手術を受けた日本ハム・宮西が、18日の中日戦で4回から2番手で登板。予定の1回を1安打無失点2奪三振と好投し、昨年8月6日のオリックス戦以来196日ぶりに実戦復帰を果たした。
 「楽しかったです。ただ、久しぶりすぎて力みました(笑い)」
 マウンドへ向かう左腕をファンが後押しした。約2000人の観衆が拍手で激励。「ちょっとね、ウルッとくるよね」。先頭の細川に右翼フェンス直撃の二塁打を許したが、続くアキーノ、鵜飼はスライダーで連続三振。最後は福永を直球で遊ゴロに仕留め、新庄監督も「打者から見づらくなっているし、久々のマウンドって感じがしなかった」と、左腕の復帰をたたえた。

 昨季は24試合の登板に終わり、入団からの連続50試合登板が14年でストップ。勤続疲労の影響で登板のたびに左肘に水がたまり、小指と薬指は全く力が入らなかった。一時は「引退」の2文字も頭をよぎったが「残された野球人生を悔いなく投げられるように」と、復活を期して昨季途中に自身3度目の左肘手術を決断した。

 2軍スタートとなった今キャンプでも、徹底的に体を追い込む日々。ベテランだけに例年は午後1時には宿舎へ帰宅していたが、今年は午後4時まで球場でトレーニング。ダッシュも若手と同じ本数をこなし「プロ16年目にして1番、追い込めているかも」と“覚悟”が左腕を突き動かしている。

 「肘さえ治ればいけるという自信はあるので。一発目で安心感は確かにあったが、ここがゴールではない。たかが1試合抑えたというだけであって、これをシーズン終わるまで続けていかないと」。新球場でのマウンドを目指し、歩みを進める。(清藤 駿太)

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