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侍・ダル 「本当に楽しかった」12年ぶりの“国内登板” スライダー切れ抜群で安打性3本のみ

2023年02月22日 05:25

野球

侍・ダル 「本当に楽しかった」12年ぶりの“国内登板” スライダー切れ抜群で安打性3本のみ
帰り際、サインするダルビッシュにファンが殺到する(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【侍ジャパン強化合宿 ( 2023年2月21日    サンマリン宮崎 )】 ダルビッシュのスライダーは「一度止まって急に速くなって曲がる」と栗山監督から表現された。牧への3球目が象徴的だった。体に向かい、死球を恐れるように腰を引かせてのけぞらせる。そこから急激に曲がり、ど真ん中に決まった。
 「ああいう反応をしてくれると僕としてはいい切れなのかなと思う。スライダーは良かった」。09年WBCで韓国代表打者を空振り三振に斬り、世界一連覇を決めたのも大きく曲がるスライダーだった。ライブBPで打者5人に計24球を投げ、安打性の打球は村上の柵越えも含めて3本。変化球が切れ、空振りを奪う場面もあった。

 気温7度の中でも試合を想定して半袖姿で登板。寒さで起床時は「(登板を)やめようかな」と考えたが「アメリカだと通用するけど発表しているので。投げるしかない」と楽しみに来場した1万8356人のためにも予定を変更しなかった。

 大リーグ所属選手は対外試合出場が大会開幕直前の6日からと制限される。実戦感覚を養う練習で収穫は大きかった。メジャーでは常に自分のスイングを貫く強打者と対戦していたが、日本人は球種によってスタイルを変えてくる。「軽打もしっかりできる。日本のバッターの方が嫌だなと思った」と語った。

 実に日本ハム時代の11年以来12年ぶりという“国内登板”は「本当に楽しかった」と笑う。表情から順調な調整ぶりを感じさせた。(神田 佑)

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