「言いたいことが2つある」 新井カープの船出から143日 “父親”転身でつかんだ「家族」での1勝目

2023年04月06日 21:35

野球

「言いたいことが2つある」 新井カープの船出から143日 “父親”転身でつかんだ「家族」での1勝目
秋季キャンプに合流し円陣で話す新井監督(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3-0阪神 ( 2023年4月6日    マツダ )】 広島・新井貴浩新監督(46)が、6日の阪神戦に勝利し、今季5試合目で監督として初白星を手にした。
 「言いたいことが2つある」。新井カープの船出は、この言葉から始まった。11月14日、宮崎・日南秋季キャンプに合流した指揮官が、練習前の円陣でこう切り出し、約5分間の訓示を話し始めた。それは「おまえたちが思っている以上に俺は期待している」「好き嫌いでの起用は絶対にしない」というものだった。円陣では何度も「家族」という言葉を使った。

 「家族という言葉を使ったけど、カープという大きな家の中にお前たちはいる。たとえば自分の弟は嫌いか? 嫌いにならないだろ。それと一緒の感覚。嫌いな人は一人もいない。好き嫌いで起用はしない」

 新井監督は現役時代からチームを「家族」と表現した。現役当時は選手の「お兄ちゃん」役だったが、今は監督という「父親」になり、新しい家族の絆を築き始めた。「取ってつけた言葉ではだめ。正直に、分かりやすく」と情熱的に円陣の中央で語り始めてから143日目のこの日。ベテランの田中、会沢をスタメン起用するなど、文字通り、全員でつかんだ「家族」で1勝目だった。

 就任会見では、先入観を捨て、チーム全員に期待の言葉を掛けて、新井丸は船出した。シーズン長丁場の荒波に、今後も家族全員で立ち向かう。

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