楽天ドラ1荘司のプロ初勝利消えた 9回まさか…守護神・松井が守備の乱れもあり2失点で延長突入

2023年04月30日 18:26

野球

楽天ドラ1荘司のプロ初勝利消えた 9回まさか…守護神・松井が守備の乱れもあり2失点で延長突入
<西・楽6>3回2死満塁、呉を空振り三振に斬り雄叫びを上げる荘司(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   楽天―西武 ( 2023年4月30日    ベルーナD )】 楽天が今季23試合目で初の連勝を決めた。ドラフト1位ルーキー荘司康誠(22)がプロ2度目の先発登板。2回に小郷が先制3ランを放つなど3回までに6点の援護をもらった22歳は、5回107球を投げ7安打7奪三振2四球2失点でプロ初勝利の権利を持って降板した。6―4と2点リードで迎えた9回に松井がまさかの2失点でプロ初勝利が消えた。
 7回無死満塁のピンチをベンチで祈るように見守った。ルーキー荘司は5回2失点と力投、6回は安楽が無失点に抑えた。7回に3番手でマウンドに上がった西口は2番・西川、3番・外崎に連続中前打を浴び、4番・中村には四球でピンチを招く。続くマキノンを空振り三振に斬った後、呉念庭に中前打を許し2者生還。2点差に迫られるとベンチが動いた。なおも続く1死一、二塁のピンチに4番手・伊藤を投入。気迫の投球で児玉を一飛、代打・鈴木将を一ゴロに打ち取り得点を許さなかった。

 8回は宮森が無失点。しかし、9回に松井が守備のミスもあり2点を失い(自責0)延長戦に突入した。

 初回の自軍の攻撃中にベンチ前でキャッチボールを始めた際に“暴投”し試合を止めてしまう“初々しい”アクシデントも、初回を無失点に抑え安どの表情を見せた荘司。4点の先制点をもらった直後に、相手4番・中村に3戦連発となる7号ソロを浴びるなど2点を失ったが、必死に腕を振った。安打は打たれるものの、大きく縦に割れるカーブを軸に要所で三振を奪う力投。5回までに107球を投げ、ベンチで大粒の汗を拭った。6回から安楽がマウンドに上がった。

 ここまで12球団で唯一連勝がないチームは、2回に打線がつながった。先頭の5番・岡島が四球を選び、続く鈴木大が右翼線を破る二塁打を放ち無死二、三塁に。大きなチャンスで打席に入った小郷は、相手先発右腕・与座が変則サイドから繰り出す球に食らいつく。そして7球粘った後に与座が投じた119キロの真ん中に入って来た甘いチェンジアップを見逃さなかった。引き付けてすくい上げると打球は大きな弧を描いて右翼席に飛び込んだ。

 小郷の今季初となる先制の3ラン。沸き立つベンチの最後に待ち受けていた先発の荘司も満面の笑みで出迎えた。この回もう1点を加え、今季初の連勝に向けて、苦しむ楽天打線が9人攻撃で4点を挙げた。

 3回には鈴木大が2戦連発の2号2ランを放ち、再びリードを4点に広げた。

 ◇荘司 康誠(しょうじ・こうせい)2000年(平12)10月13日生まれ、新潟県新潟市出身の22歳。東青山小時代に青山あらなみで野球を始め、小針中時代は硬式・新潟西シニアに所属。新潟明訓入学後から本格的に投手に転向し、甲子園出場はなし。立大では3年生の春からベンチ入り。1メートル88、86キロ。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2023年04月30日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム