ソフトB・柳田 2打席連発&開幕から全27試合連続出塁 マリンの風も味方につけ止まらない進撃

2023年05月07日 05:10

野球

ソフトB・柳田 2打席連発&開幕から全27試合連続出塁 マリンの風も味方につけ止まらない進撃
<ロ・ソ>8回、逆転2ランを放ち東浜(右)に迎えられる柳田(中央)(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク6-3ロッテ ( 2023年5月6日    ZOOマリン )】 マリンの風はギータにほほ笑んだ。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(34)は、6日のロッテ戦で6回に反撃の4号ソロを放てば、8回に5号逆転2ランと2打席連発で勝利に導いた。マルチ本塁打は昨年7月24日以来。さらに今季3度目猛打賞でリーグトップの打率は・351まで上昇。開幕からの連続試合出塁も27に伸ばした。また、先発した東浜巨投手(32)は8回3失点でリーグトップに並ぶ3勝目。チームは2位に浮上した。
 こどもの日の翌6日。3児の父親でもある4番DHは、2打席連発に今季3度目の猛打賞で逆転勝ちのヒーローを演じ切ったが、主役は譲った。「おまえ、行ってこい」。強風でのヒーローインタビューは単独で東浜が務めた。

 「はい。ナオ(東浜)が頑張ったんで。100何十球も投げて。僕は(ベンチ)裏でバット振ってるだけなんで、はい」

 ファンを前にしては多くは語らないと終始、控えめだった主将。それでもこの日はバットで強風に反抗するかのごとく強烈な主張を続けた。2―3の8回無死一塁、マウンドは4番手・沢村。浜風になびく長髪対決を制すと勝敗は決した。カウント1―1から150キロ真ん中直球を鋭く叩くと打球はライナーでバックスクリーン左に吸い込まれた。2打席連発となる逆転の5号2ランとなった。

 「風の後押しもあり、いい形、いい打ち方で完璧」

 ロン毛をなびかせて、ダイヤモンドを一周した。6回の前打席では反撃の号砲を鳴らす4号ソロ。0―2の6回1死でカウント1―1から先発メルセデスの真ん中高め直球をバックスクリーン右に。2打席連発後の9回2死の5打席目には中前打で3安打3打点とし、リーグトップの打率は・351まで上昇した。

 前夜5日は佐々木朗から2三振含む4三振1四球だった。ただ即、修正できるのが柳田の強さでもある。この日の上空の最大風速は20メートル。昨夜の17メートルより強かった。風の影響に加え、連日の延長戦の影響も加味し試合前練習を軽めに終えた。「室内で打撃練習ができて、それが良かった。強風を気にしすぎて(5日は)だめやったんで。形を見直せた」。マイスイングにマリンの風も味方につけての2打席連発は、昨季の7月24日オリックス戦以来で、その際も先発は東浜だった。これで柳田のマルチ本塁打は通算17度目。ただバックスクリーン2発は自身初となった。

 強烈なインパクトの2発に、藤本監督も確かな手応えを感じ取っていた。会見通路で「そっち(囲まれる柳田)に聞いたがいいやろ」と持ち上げつつ「打球が上がり出せば入るし間の取り方、タイミングが取れ出したかな」。5月5戦3発。柳田の完全復調が、風の便りとともに届き出している。 (井上 満夫)

【データ】
 ○…柳田(ソ)が6、8回に2打席連続の中越え弾。自身のマルチ本塁打は、17年6月23日西武戦の3本塁打を含め自身17度目になるが、中越えに2発はこの日が初めて。また、ゲーム2打席連続本塁打は、昨年7月24日オリックス戦に次ぎ7度目。過去6度の対戦別内訳を見ると、中日、西武、オリックス戦で各2度となっており、ロッテ戦では初めてだ。

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