阪神・佐藤輝 DeNA・バウアー撃ちへ「楽しみ」 14日初対決の可能性「変化球も真っすぐも全部一流」

2023年05月08日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 DeNA・バウアー撃ちへ「楽しみ」 14日初対決の可能性「変化球も真っすぐも全部一流」
練習を終え、ファンにサインしながら引き揚げる佐藤輝(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神は、広島戦(マツダ)が2日連続で降雨のため中止となった。今季通算では5度目の「水入り」。9日からヤクルト、DeNAと本拠・甲子園での6連戦で仕切り直しを図る。首位を走るDeNAとの直接対決では、14日に超大物助っ人トレバー・バウアー投手(32)が先発する可能性があり、佐藤輝明内野手(24)は、サイ・ヤング賞右腕撃ちへ腕をぶした。
 雨には勝てない。ゴールデンウイーク最終盤の広島遠征は、わずか1試合の消化で終わった。選手らは連日の室内での調整に励み、佐藤輝も「しっかり練習はしたので。ゆっくり休んで、また火曜日から頑張りたい」と、気持ちを切り替えた。

 9日から臨むのは、今季初めての甲子園での6連戦。まずは2年連続覇者のヤクルトを迎え撃ち、12日からは2位の阪神と2・5ゲーム差で首位を走るDeNAとの直接対決が待ち受ける。サイ・ヤング賞右腕バウアーの動向だ。デビュー戦から中5日で、9日の巨人戦に先発予定。メジャー通算212試合の先発のうち、116試合と最も多かった中4日で来日3度目の登板に向かうなら、14日に岡田阪神との初対決が実現する。

 「おお~。それはね、しっかりスコアラーの人と話をして、どうやっていくか決めたいと思いますけど、(対戦が)楽しみですね」

 日米球界の注目を浴びている超大物との対決実現の可能性を聞いた佐藤輝は、ニヤリと笑みを浮かべた。プロ入り前、ハーパー(フィリーズ)やアレナド(当時ロッキーズ)ら大リーグの強打者らに魅了されていた虎の和製大砲は、近大時代にバウアーの映像もチェックしていた。来日初登板した3日の広島戦も「ちょろっとは見ましたね」と言う。“ちょろっと”でも、その凄さは一目瞭然だった。

 「全球種、強いボールを投げるな、という印象です。変化球も真っすぐも、全部一流の投手」

 メジャー通算83勝を誇る右腕は3日、最速155キロの直球に、ナックルカーブやスプリットチェンジなど多彩な変化球で相手を幻惑し、来日初勝利を挙げた。DeNAにおける新戦力の最大の目玉を攻略すれば、チームも勢いづく。

 「対戦できるチャンスは少ないと思うので、楽しみにしています。打てるように頑張りたい」

 横浜からやって来る“黒船”を、豪快弾で迎撃する準備は整っている。(阪井 日向)

 ◇トレバー・バウアー 1991年1月17日生まれ、米カリフォルニア州出身の32歳。カリフォルニア大ロサンゼルス校から11年ドラフト1巡目(全体3番目)でダイヤモンドバックス入り。12年オフにインディアンスに移籍し、15年から5年連続2桁勝利。レッズ時代の20年にナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した。21年ドジャース時代にドメスティックバイオレンス(DV)問題が発覚し、今年1月に契約解除。メジャー通算83勝69敗1セーブ、防御率3・79。1メートル85、92キロ。右投げ右打ち。

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