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DeNA・牧、リーグ最速10号 46年前球団日本人で同記録達成の「オバQ」が当時と牧を語る

2023年05月31日 00:20

野球

DeNA・牧、リーグ最速10号 46年前球団日本人で同記録達成の「オバQ」が当時と牧を語る
DeNA・田代富雄巡回打撃コーチ Photo By スポニチ
 DeNAの牧秀悟内野手(25)が30日、楽天戦の9回に12球団最速10号(日本ハム・万波、楽天・浅村と同時達成)となるソロをマーク。同記録は、球団日本人では77年大洋時代に「オバQ」こと田代富雄現巡回打撃コーチ(68)が達成して以来46年ぶりの快挙となった。この日も仙台遠征に同行した田代コーチ。本紙単独取材で当時を振り返り、「教え子」でもある牧についての本音も明かした。(取材構成・DeNA担当、大木穂高)
 ――田代コーチ、77年についてのご記憶は

 「あの年ね、よく覚えているよ。俺も若くてさ(5年目、当時22歳)。(本拠地が)川崎球場時代だよね。シーズン序盤に結構打って、あっという間に10本に達した(4月月間MVP)」

 ――当時のことで特に記憶に残っていることは

 「王さん(巨人・王貞治。現ソフトバンク会長)が“若い選手が打つのは良いことだ”とコメントされていてね。でもオールスター(同年初出場)明けには、もう王さんに楽勝に抜かれていた。(同年、王は50本塁打、田代は35本塁打)。あのコメントを今でも忘れられないよ」

 ――そのあと、日本人スラッガーは、球団では村田、多村、筒香らもいたが、それでも牧まで記録は達成できなかった。

 「俺も言われるまでわからなかったから、ああそうなんだ、という感じだけどね」

 ――牧を取材していると、よく田代さんの話題になる。牧をどう見ているか?

 「牧はさ、今年は実はちょっと心配していたんだよ。今年の(春季)キャンプは太り過ぎていた。デブ過ぎた」

 ――でもWBCでも存在感を示した

 「WBCでも太めは残っていたよ。帰ってきてから精神的に疲れていたし、あまりよくなかったね」

 ――田代さんが牧を見るときのチェックポイントは

 「あいつのチェックポイントは割と楽。構えだよ。軸をどこに置くか。細かくは言えないけど、構えたときの上体を見る」

 ――きょうもソロを含め3安打。良くなってきている?

 「確かに良くなってきているけど、もう2、3キロ絞った方がいいかな。守備でも腹が邪魔しているときがある」

 ――でも良くなれば、当然打率3割は超えてくる?

 「うん、当然上がってくるよ。頭がいいよ、あいつは。攻め方なんか3年目になれば厳しくなるのは当たり前。打てないときは自分で崩している。攻め方のパターンは変わってくるけど、球はストライクゾーンに来るんだから、あまり神経質にならなくていい」

 ――ちなみに、牧が記録に並んだ。俺をもっと抜いていけ、とかありますか?

 「全然そういうこと思ったことがない。考えたことないんだよね」

 ※同コーチの通算成績は1526試合、打率・266、278本塁打、867打点。

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