ソフトB・栗原 試行錯誤の猛打賞&7号2ラン「まだ(感触は)つかんではない」

2023年06月09日 06:15

野球

ソフトB・栗原 試行錯誤の猛打賞&7号2ラン「まだ(感触は)つかんではない」
<ソ・D>5回、2ランを放つ栗原。投手・東(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク5―6DeNA ( 2023年6月8日    ペイペイD )】 ソフトバンクは8日、DeNAと対戦し試合前までの今季交流戦打率・077で、ここ5試合安打のなかった栗原陵矢外野手(26)が、2回に一塁への内野安打を放つと、5回には9試合ぶりとなる7号2ランを放った。9回にも適時打で今季4度目の猛打賞を記録し復活をアピール。1点差に迫ったが、あと一歩及ばず連勝は3でストップした。
 特に、喜びはない。口を一文字に結んで、栗原は淡々とダイヤモンドを一周した。0―6の5回無死一塁。とにかく積極性を前に押し出した。先発・東の初球直球を強振。打球はライナーで右翼スタンドに突き刺さる7号2ラン。まずは4点差にまで迫った。

 「集中して自分のスイングをすることができたと思います」

 試合中に出したコメントにも一切の感情はない。それもそうだ。リーグ中断前最終戦の5月28日ロッテ戦以来9試合ぶりアーチ。6月1号としたが試合直前までは交流戦8試合で打率・077。打点は、5月30日の中日との初戦で刻んだ1打点のみだった。

 3月31日のリーグ開幕戦から4番を15試合連続で張ってきた男は6月に入ってバットが停滞。それでも、この日の試合前練習前にタンクトップ姿でアーリーワークに参加。現状と向き合った。ひたすら打ち込んだのち、2試合連続の7番打者として打席に向かった。 4―6の9回無死一、二塁の最終打席で、守護神・山崎から1点差に迫る右前適時打。「イケイケ(ムード)だったんで、何とか集中して打てた」。2回2死では一塁内野安打とし5回のアーチにつながった。交流戦9試合目で3安打3打点とようやく結果は出た。「本塁打から、最後、タイムリーね。良かったね」と藤本監督は兆しを感じ取ったが本人は試合後に苦笑い。まだまだ復調ではないことを強調する。

 「まだ(感触は)つかんではないです。すぐには、つかめないです。いろんなことをやって、良くてもダメなときもある」

 試行錯誤は続く。勝利にはつながらなかったが、5月20日西武戦以来15試合ぶり4度目の猛打賞。交流戦打率も・167、4打点と少しだけ光は差した。35打点とリーグトップは何とかキープ。チームの連勝は3でストップしたが、交流戦は続く。9日の巨人戦に向けて「何とかゲームで投手と勝負できるように」。完全復活へ向け栗原は準備だけはし続ける。(井上 満夫)

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