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明大・蒔田 7回1安打無失点の力投で4強「たいぎゃうれしい」!高校でヤクルト・村上とバッテリー

2023年06月09日 05:00

野球

明大・蒔田 7回1安打無失点の力投で4強「たいぎゃうれしい」!高校でヤクルト・村上とバッテリー
<明大・仙台大>力投する明大・蒔田(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第72回全日本大学野球選手権第4日・準々決勝   明大5―0仙台大 ( 2023年6月8日    神宮 )】 準々決勝4試合が行われ4強が出そろった。昨秋の明治神宮大会優勝の明大が5―0で仙台大に快勝。プロ注目の最速150キロ右腕・蒔田稔投手(4年)が先発し、7回を1安打無失点と好投した。九州学院(熊本)時代、2学年先輩のヤクルト・村上宗隆内野手(23)とバッテリーを組んだ「肥後もっこす」。あす10日の準決勝は初めて4強入りした白鴎大と対戦する。
 「肥後もっこす」は熊本県人の気質を表す言葉だ。一度決めたらテコでも動かない頑固さ、妥協せずに自分を押し通す気持ちの強さが特徴。熊本県八代市出身の蒔田が「肥後もっこす魂」を見せた。

 敗退した昨年の準々決勝でも先発。打球が利き腕の右手に当たり、2回途中で負傷降板していた。雪辱のマウンド。「自分の持ち味は質の良い真っすぐと緩急」と自己最速にあと2キロに迫る148キロの直球に、110キロ台のカーブで幻惑した。7回1安打無失点、6奪三振で勝利に導き「たいぎゃ(大変)うれしい」と熊本弁で喜んだ。広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「スピードも切れも出てきた。自信を持って投げている」と評価した。

 九州学院では2学年先輩のヤクルト・村上とバッテリーを組んだ。「自分も(プロに)行きたい」という強い気持ちで待つドラフト前最後の全国大会に「アピールしないとプロは厳しい」と開幕後、気合を入れるために五厘刈りにして気迫の投球を見せた。

 上京した地方出身者は徐々に方言を忘れがちだが蒔田は「そぎゃんです(そうです)」と熊本弁全開で貫く。スタンドではその故郷から駆けつけた祖父母が観戦。「絶対に勝たないといけないと思っていた」。19年以来の優勝と、昨秋の明治神宮大会に続く頂点まであと2勝だ。(柳内 遼平)

 ◇蒔田 稔(まきた・みのる)2001年(平13)4月17日生まれ、熊本県八代市出身の22歳。太田郷小3年から野球を始める。九州学院では甲子園出場なし。明大では2年秋からベンチ入り。リーグ通算26試合に登板し、8勝4敗、防御率2・81。好きな曲は熊本の民謡「五木の子守唄」。地元自慢は「電車の車両が2両編成」。1メートル78、83キロ。右投げ右打ち。

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