【一問一答】メジャーに挑む松井裕樹　決断の決め手、田中将の存在、移籍先を選ぶ条件…

2023年11月08日 16:02

野球

【一問一答】メジャーに挑む松井裕樹　決断の決め手、田中将の存在、移籍先を選ぶ条件… — 会見の後で囲み取材に応える松井裕（撮影・篠原岳夫） Photo By スポニチ

　楽天の松井裕樹投手（28）が8日、楽天モバイルパークで会見を開き、保有する海外FA権を行使したことを正式に表明した。シーズン中から球団と話し合いを続けてきたが、10月下旬に長年の夢だったメジャー挑戦の意向を球団側に伝えた。今月6日に申請に必要な書類を提出。すでに複数のメジャー球団が本格調査を行っており、争奪戦となりそうだ。

　会見の冒頭で松井裕は「今季に取得した海外FA権を行使させていただくことを報告させていただきます」と報告。今季が4年契約の最終年だったが「4年契約を結ぶ際に、球団側に気持ちを伝えさせていただいていた」と明かした。

　松井との一問一答は以下の通り。

　――メジャー挑戦を決めた経緯は。

　「（今年が最終年となる）4年契約を結んだ際にも伝えさせていただいていた。海外であれば行使をしていいという契約になっていたので。家族は“どこにいってもついてきてくれる”と言ってくれたので、僕の中では心強かった」

　――プロ入りからここまで振り返って。

　「10年あっという間だった。先発でうまくいかないところからスタートして、中継ぎとして海外にトライするとは入団した頃には思い描いていなかったので。何が起こるか分からないなと思います」

　――今年のWBCがきっかけに？

　「アメリカの球場で良い選手がプレーしているのを見るだけにはなってしまったけど、触れることでより一層という気持ちになった」

　――ファンへメッセージを。

　「たくさんの応援をいただき、ありがとうございました。どこに移籍するかはまだ分からないけど、僕の投げている姿を見て東北の皆さんに元気になってもえるように頑張りたい。10年間、ありがとうございました」

　――メジャーへの憧れはいつごろから？

　「自然という表現が正しいか分からないけど、徐々に高まっていったのは自分の中でも感じていた。田中将大さんと自主トレをさせてもらって、世界トップのリーグでやっている選手と毎年ともに練習をしていく中で、近づきたいとか、そのレベルにいけるようになりたいと刺激を受けて、いつかはそのステージに立ちたいと夢を抱いていった」

　――メジャーでどのような活躍をしたい？

　「まずはケガをせず、年間を通してチームに貢献するということが最初のところかなと」

　――田中将からはどんな言葉を？

　「トライできるなら行った方がいい、向こうでいろんな刺激を受けて頑張ってこい、と言ってもらいました」

　――ワールドシリーズを現地で観戦した。

　「日本にはない声にならないような歓声をみんなが上げてげていて、この中で投げたいなと改めて思った」

　――移籍先を選ぶ基準は？

　「自分からチームを選ぶのは初めて。僕だけでは判断できないこともあると思うので、いろんな人に助言をいただきながら、一番頑張れる、力が発揮できる、自分が成長できるところに行けたらなと思います」