【新春インタビュー 広島・小園】「今年は1年間完走する」「“やってやるぞ”という気持ちは常に」

2024年01月03日 05:00

野球

【新春インタビュー 広島・小園】「今年は1年間完走する」「“やってやるぞ”という気持ちは常に」
来季の目標を書いた年賀状を手にガッツポーズをする広島・小園(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 広島・小園海斗内野手(23)が本紙の新春インタビューに応じた。年男として迎えた「辰(たつ)年」の2024年は「負けない男になる」と誓った。大人の落ち着きをプレーで体現した上で、自身初の全試合出場を目指す。企画を依頼した年賀状には「優勝」の2文字を書き記し、プロ6年目の躍動を期した。(取材・構成 長谷川 凡記)
 ――明けましておめでとうございます。今年は年男でもある。決意を聞かせてほしい。
 「年男なので、良い一年にしたいと思っています。個人的には周りを見て、落ち着いてプレーしていけるように。しっかり活躍して、優勝できるようにと思っています」

 ――今年の大きなテーマを教えてほしい。
 「落ち着きです。その場、その場で冷静に対処できるように。周りの方々から“(小園は)難なくプレーしているな”と思われるようにやりたいです」

 ――年々落ち着きは出てきているのでは?
 「守備はまだまだだと思います。そんなに甘くはないので…」

 ――昨年は初めてポストシーズン(※1)を経験したが、今年に懸ける思いは強いか?
 「(今年はリーグ)1位でポストシーズンを迎えられたらいいなと思います。(国内FAで移籍した西川)龍馬さんがいるオリックスと日本シリーズで対戦したいです」

 ――リーグでのライバルは阪神になる。
 「昨年の阪神は、守っていて怖かったです。どの打順からでも点が入るイメージがありました。今年は、そこに打ち勝って、負けないように頑張ります」

 ――2000年生まれの同年代(※2)は意識するのか?
 「負けられないという選手はたくさんいます。他球団でも、スタメンで出たり、タイトルを獲ったりしている選手もいます。凄いなと思いながら見ています」

 ――同年代で意識して見ている選手は誰?
 「同年代だったら巨人の戸郷です。日本ハムの万波などもそう。凄い選手が多いので、負けてられないです」

 ――ライバルに勝つために、達成したい目標を教えてほしい。
 「1年間、全部(の試合に)出た経験がないので、今年は1年間完走することだと思います。体調面も大事になってくるので、しっかり体調も整えていきたいです」

 ――1年間出場するためには何が必要か。
 「最初に話したように、落ち着いてプレーすることが大事だと思います。余裕でというか、良い意味で力を抜いて。全力でやるのは当たり前ですが、その中で、(心技体において)“柔軟性”が出てきたらいいかなと思います。そのあたりのことも考えてやっていきたいです」

 ――守備で意識することは?
 「守備がうまい人は(良い意味で)力が抜けているというか、良い遊びがあります。体に力が入ってしまうと良くない。手などに力が入っていると、(打球が)跳ねた(イレギュラーした)時に対応できないので。(気持ちの部分ではあまり)“頑張りすぎなくてもいいよ”という考えも必要になってくると思います」

 ――今年11月にはプレミア12(※3)が控えるが、侍ジャパン入りへの意欲はあるか?
 「また(侍ジャパンに)呼んでもらえるように、結果を残していきたい」

 ――24年シーズンに向かうにあたって気持ちの変化などは?
 「“やってやるぞ”という気持ちは常に持っています。あまり(気持ちが)表には出ないタイプですが、そこは忘れていないです」

 ――改めて今年に懸ける思いを聞かせてほしい。
 「プロに入ってから、まだ優勝していないので、(監督の)新井さんを胴上げしたいですし、みんなでハワイに行きたいです。優勝に貢献できるように頑張ります」

(※1)チームは2位で5年ぶりにCS進出。小園はDeNAとのファーストステージ、阪神とのファイナルステージの全5試合に先発し18打数7安打、打率.389。

(※2)小園と同じ18年ドラフト組では、根尾(中)、藤原(ロ)、山口(ロ)、大卒入団組では森下(神)、曽谷(オ)、荘司(楽)、矢沢(日)らが該当。

(※3)世界野球ソフトボール連盟(WBSC)主催で開催される国際大会。日本は2015年の第1回大会で3位、19年の第2回大会で優勝。24年11月に第3回大会が開催予定。

 ◇小園 海斗(こぞの・かいと)2000年(平12)6月7日生まれ、兵庫県出身の23歳。報徳学園では甲子園に2度出場し2年春4強、3年夏8強。18年ドラフト1位で広島入団。19年に球団高卒新人最多の4本塁打。通算381試合で打率・272、22本塁打、120打点、15盗塁。23年のアジアプロ野球チャンピオンシップ日本代表。1メートル78、85キロ。右投げ左打ち。

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